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ヤフー、アスクルとの資本・業務提携関係見直し協議は「不要」

ヤフーと子会社のアスクルが経営方針について対立している問題で、アスクルは18日に岩田社長による記者会見を開催。ヤフーからの社長退任要求への疑問を呈したほか、両社の提携関係解消に向けて協議を求める方針を説明した。

両社は共同でBtoC事業「LOHACO」も展開しているが、ヤフーは業績不振を理由にアスクル岩田社長の退任を要求、アスクルは提携関係の解消を申し入れている。

内容を受け、ヤフーも声明を発表。株主権の行使については、「アスクルの数年に渡る業績低迷の早期回復に向けたもの。アスクルの個別の事業に対して、なんら意図するものではない」と説明する。

LOHACO事業の譲渡については、「今後もLOHACO事業の譲渡を申し入れる方針はない」とし、1月にヤフーから譲渡を打診されたとする件についても、「譲渡をする考えがあるのかの意向をうかがったに過ぎない。アスクルからその意向はないと回答を受けたため、当社としては今後も譲渡を申し入れる方針はない」とする。

岩田社長の後任人事については、「アスクルの取締役会で決議するもの。当社から社長を派遣するつもりはない。現・取締役 兼 COOの吉田仁氏または吉岡晃氏のいずれかが代表取締役社長に就任されるものと考えている」とする。

さらに、アスクルが求める業務・資本提携関係の見直し協議については、「不要と考えている」としている。