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CLIP STUDIO、画像拡大による荒れを軽減「スマートスムージング」

イラスト・マンガ・アニメーション制作ソフト「CLIP STUDIO PAINT」の最新バージョンVer1.9.1に、AIの技術を活用した「スマートスムージング」が搭載された。画像解像度の変更や、画像の拡大などで発生した荒れを軽減し、きれいな画像に変換できる。

スマートスムージングは、解像度変更や画像の拡大により発生した荒れ(ジャギー)を軽減し、きれいな画像に変換する機能。Web用に描いた低解像度のイラストやマンガを、書籍化のため印刷用のサイズに変更したときに画像が荒れてしまう場合や、描画中の線を変形(拡大)したときに線がぼやけてしまう場合などに活用できる。

すべてのプラットフォーム(Windows版/macOS版/iPad版)、すべてのグレード(EX/PRO/DEBUT)で対応。CLIP STUDIO PAINTのユーザーは無料でアップデートして利用可能。

スマートスムージングは、セルシスが独自に開発したAIモジュールを、axとアクセルが開発・提供するディープラーニングフレームワーク「ailia SDK」で実行する。すでにCLIP STUDIO PAINTに搭載済みのAIを利用した「自動彩色」「トーンを消去」「ポーズスキャナー」の各機能とは異なり、インターネットに接続せずに使える。

また、マンガ共有・閲覧サービス「CLIP STUDIO SHARE」に、リアルな製本イメージでマンガの確認・共有ができる3Dビューが追加された。入稿データやオリジナル作品の仕上がりイメージをより製本状態に近い状態で把握し、共有できる。

具体的には、紙の種類による繊維感、光沢感、透け感(裏写り)や、ページ数による本の厚み、綴じの種類による背表紙部分の形状、ノド部分の明暗などを表現する。

3Dビューはセルシスが開発した3Dエンジンで表示され、モバイル端末を含め、ブラウザ上で高速かつ精緻な表示が可能としている。