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曲げても割れないフレキシブル指紋センサー。JDI開発

ジャパンディスプレイ(JDI)は、静電容量式ガラス指紋センサーの技術とフレキシブルディスプレイの技術を融合させ、曲げても割れない静電容量式フレキシブル指紋センサーを開発した。

静電容量式フレキシブル指紋センサー

JDIは、現在量産中のガラス指紋センサーの特長を活かし、大きなサイズのセンサー、商品デザイン性を高める透明なセンサーなどの開発を進めている。今回、指紋センサーを形成する基板に数十ミクロンの極めて薄いプラスチックを用いた、薄くて軽く、曲げても割れないフレキシブルな指紋センサーを開発した。センサー方式は静電容量式。有効センサーサイズは約10.5×14.0mm。階調数は256。

個人認証付きスマートカード等でより信頼性の高い個人認証を行なうためには、指全体を検出可能な大きなサイズの指紋センサーを搭載する必要がある。しかし、シリコン製指紋センサーでは、カードが湾曲した際に割れてしまうため、センサーサイズに制約があるという。

一方で、フレキシブル指紋センサーは、シリコン製では実現できない大面積化が可能で、セキュリティ強化の対応がしやすいとしている。

使用イメージ

スマートドアロックや個人認証付きIoT機器は、このフレキシブル指紋センサーの柔軟性を活かして曲面形状を形成でき、デザイン性に特長をもった商品にすることが可能になるという。また、プラスチック基板を採用しているため、落下衝撃による基板の割れが無くなり、ポータブルタイプの機器への利用も可能としている。