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貸会議室のTKP、レンタルオフィスの日本リージャスを買収

貸会議室などを展開するティーケーピー(TKP)は15日、レンタルオフィスの「リージャス」を展開する日本リージャスホールディングスの買収を発表した。スイスIWGとRegus Group Limitedと株式株式売買契約を締結するとともに、IWGの日本における独占的パートナーとして長期契約を締結した。

日本リージャスは、IWGの日本事業として全国約37都市、139拠点以上を展開し、日本国内最大のネットワークを持つレンタルオフィス大手。1998年に日本で事業を開始し、「Regus」などのブランドを通じてレンタルオフィス、バーチャルオフィス、コワーキングスペースを運営している。

TKPは、時間貸し会議室やイベントホールの国内最大手で、国内外256施設、2,149室、159,425席を展開。ここに日本リージャスのレンタルオフィスが加わることで、時間貸しから短中期のレンタル、サブスクリプション契約まで、国内全域で細分化されたビジネス需要に対し、高い利便性と最適化されたサービスを実現できるという。

また、多様な形態のワーキングスペース、付帯サービスを通じ、法人個人問わず国内の顧客に向け、フレキシブルに対応。働き方改革を支援していくという。

今回の買収はTKPが進めるフレキシブルオフィス事業における成長戦略の一環。独占的パートナー契約により、TKPとリージャスによる不動産の共同仕入れに対応するほか、両ブランドの共同マーケティングや共同開発により、地域特性や物件特性に応じた多様な施設やサービスを提案していく。

また、国内でTKPとリージャスの施設を活用する顧客に対し、IWGが全世界で展開するロンドンやニューヨークなどの「Regus」や「Open Office」「SPACES」などのフレキシブルワークスペースを提供。IWGの海外の顧客に対し、日本リージャスの施設やサービスだけでなく、TKPの貸会議室施設や、料飲、ケータリング、宿泊などの付帯サービスなども展開可能で、事業シナジーの創出を図る。