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Google、話相手の声をリアルタイムで文字化する「音声文字変換」アプリ

Googleは、聴覚障害を持つ人に向けた「音声文字変換」と「音声増幅」の Androidアプリの提供を開始した。音声文字変換は、発声できない人とのコミュニケーションをサポート、音声増幅は周囲の騒音を低減し、話し声を聞き取りやすくするアプリとなる。

音声文字変換(Live Transcrib)

「音声文字変換」(Live Transcrib)は、スマートフォンのマイクを使って、話し相手の音声をリアルタイムで文字に変換するアプリ。日本語を含む70以上の言語で利用できるほか、キーボード入力による会話にも対応。発声できない、発声を望まない人との会話に利用できるという。外付けマイクを接続し、字幕の精度を上げることも可能。

聴覚障害を持つ人々の日常的なやり取りを、自立的にするためのサポートを行なえる。聴覚障害を持つGoogle研究者のDimitri Kanevsky氏が日常会話において抱えていた困難に着想を得て開発。Dimitri氏は、同アプリにより、家族や周囲の手を借りることなく 6歳の双子の孫娘たちと自由にコミュニケーションをとれるようになったという。

Android Accessibility: Live Transcribe

音声文字変換の利用には、「設定」にある「ユーザー補助」で「音声文字変換」を有効にする。画面の下部にあるナビゲーションバーにユーザー補助ボタンが現れ、このボタンをタップして使えるようになる。

Google Play ストアでベータ版のアプリを提供しているほか、Google Pixel 3向けに順次プリインストールされ、専用ページに登録すると、アプリの正式版の公開時に通知を受け取れる。

もうひとつの「音声増幅」(Sound Amplifier)は、賑やかなカフェや空港ラウンジなど、周囲の音が大きい場所で、音量の強調を調整して聞き取りやすくするアプリ。

音声文字変換(Live Transcrib)

有線ヘッドフォンを接続した Android スマートフォンを利用して、周囲の音をフィルタリング、増強・増幅できる。大きな音を低減しながら静かな音だけを大きくすることにより、音声をよりクリアにし、聞き取りやすくする。音声やノイズの低減などは音声増幅の「設定」でカスタマイズでき、周囲の騒音を抑えられる。

Google Play ストアでアプリを提供しており、Android 9 Pie以降の端末で利用可能。