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Bluetoothに方向検知機能追加。センチメートル精度の位置特定も

Bluetoothによる位置情報サービスの性能を向上させる新しい方向検知機能が発表された。Bluetoothデバイスに信号発信の方向を認識させることで、方向認識機能を持った近接通信ソリューションや、センチメートル単位の精度で位置を特定できる測位システムを開発できるようになる。

Bluetoothによる位置情報サービスソリューションは、「近接通信ソリューション」と「測位システム」の2種類に分けられるが、いずれにおいても方向認識の追加で、より正確な位置情報を利用可能になるとする。

現在の近接通信ソリューションは、Bluetoothを利用し、2つのデバイスの接近とデバイス間の距離を検知している。ここに、方向検知機能が追加されることで、デバイスの位置方向に関する機能も実現可能となる。例えば探し物発見ソリューションであれば、紛失防止タグが「近く」にあるだけでなく、「どの方向にあるか」も知らせてくれるようになる。

測位システムは、Bluetoothを利用してデバイスの位置を特定するもので、建物内の道案内などの屋内測位システムなどで利用されている。現在の測位システムでは、メートル単位の精度でデバイスの位置を特定できるが、方向検知機能を追加すれば、位置精度をセンチメートル単位まで高められるという。

方向検知機能は、規格化団体のBluetooth SIGが28日に発表したBluetoothコア仕様バージョン5.1に含まれている。