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時速5kmのモビリティ「iino」で移動しながらヘッドスパ。関西電力

関西電力は、次世代型低速自動走行モビリティサービス「iino」プロジェクトについて、本格的に事業化に取り組むことを発表。ゴールデンフィールド、損保ジャパン日本興亜と連携し、移動空間サービスの事業化に向けた技術実証実験を開始する。

iino イメージ

iinoは、自動運転を前提とした、低速・短距離専用の電動モビリティ。

iinoの事業内容は、時速3kmから5kmで自動走行するモビリティを活用したサービスの提供およびモビリティプラットフォーム運用。心理的・身体的なリラックス状況の創出、五感機能の拡張など、利便性以外の価値を提供するとしている。

実証実験の内容は、「リラクゼーション×時速5キロ」をコンセプトに、iino上で、ゴールデンフィールドが日本初の「頭のほぐし専門店」として展開するドライ(無水)ヘッドスパサービス「悟空のきもち」での施術を提供するもの。

実施イメージ

実証実験では、自動走行するモビリティ上に畳を設置し、頭ほぐしの施術を行なう。技術実証実験では、車両上で行なう頭ほぐし技術の開発や施術に最適な加速度・振動などの研究、安全・安心な遠隔監視・駆けつけシステムの構築、およびサービス化に向けた価格設定・運営などの検証を実施する。

実証実験時期は1月15日から3月31日。実施場所は関西電力の茨木研修センターおよび損保ジャパン日本興亜の研修センターの構内。4月から6月を目処にサービス化を予定している。

各社の役割については、関西電力は車両の提供・メンテナンス、自動運転にかかるオペレーション。ゴールデンフィールドは、頭ほぐしについての技術開発、施術者の派遣。損保ジャパン日本興亜は、完全自動運転車およびサービス化に対応した保険商品の開発、車両走行時の遠隔監視システムや事故発生時の現場駆けつけシステムの構築。

今後も「○○×時速5キロ」をテーマに、様々な業種とタイアップし、これまでにない新しい商品・サービスを開発していくという。サービスのターゲットエリアは、商業施設の施設内や遊園地などのリゾート施設の敷地内といった、道路交通法に適用されないすべての場所。ビジネスモデルは、コンテンツ利用料、プラットフォーム利用料、広告宣伝料。