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お正月は餅の窒息事故に注意。「小さく切って、喉を潤す」消費者庁が告知

消費者庁は12月26日、1月に急増する餅の窒息事故に対する注意喚起を促す啓発チラシを公開。年始の事故防止を呼びかけている。

消費者庁の啓発チラシから

「誤嚥等の不慮の窒息」による事故は、高齢者の不慮の事故の中で最も死亡者数が多く、このうち約半数を「気道閉塞を生じた食品の誤嚥」が占めているという。特にお正月(年始)は餅による窒息事故が多発することから、注意ポイントを紹介している。

餅による窒息事故を防ぐ基本は、以下の3点。

  • (1)餅は小さく切っておく
  • (2)餅を食べる前に、先にお茶や汁物を飲んで喉をうるおしておく
  • (3)餅はよくかんで、唾液とよく混ぜ合わせてから飲み込む

「気道閉塞を生じた食物の誤嚥」による人口10万人あたりの死亡者数については、平成 28年では平成19年と比べて死亡者数はおおむね減少しているものの、年代が上がるにつれて死亡者数が増加する傾向は変わらない。

また、東京消防庁の救急搬送データにおいても、食品による「ものが詰まる等」による事故においても、年代が上がるにつれて搬送者数が増加するとともに、「中等症」6以上の事故の重大な割合が増えている傾向が見られる。特に、餅については1月に年間の救急搬送者数の約3割と最も多く発生していることから、「餅は食品の中でも、高頻度で窒息事故が起きやすい食品」としている。

そのため、消費者庁では、「餅は小さく切っておく」などの対策を紹介するとともに、万いい窒息事故が起きた場合の応急手当方法なども紹介している。詳細は消費者庁の告知を参照してほしい(リンク)。