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JR東海、超電導リニアの改良型試験車を製作。カラーリングは青の流線デザイン

JR東海は、リニア営業車両の仕様策定に向け、L0系をブラッシュアップさせた改良型の試験車を製作することを発表した。2020年春完成予定。

改良型試験車 カラーリング

試験車の改良点は、先頭形状の最適化、前照灯・前方視認用カメラ位置の変更、カラーリングの3点。

先頭形状については、営業車両の仕様である、電磁誘導の作用を利用して車内用の電気(照明や空調など)を非接触で供給する誘導集電方式を全面的に採用するため、灯油を使用して車内用の電気を発電するガスタービン発電装置を搭載しない。これを前提として、これまでの走行試験で得られた結果をもとに先頭形状を最適化することで、L0系と比較して、先頭部の空気抵抗を約13%下げ、消費電力や車外騒音を低減するとしている。

前照灯および前方視認用カメラの位置については、前方の視認性を向上させるため、ともに上部に変更する。

カラーリングは、進化し続ける躍動感と新しい先頭形状での滑らかな空気の流れを、青の流線デザインによりイメージしているという。

製作車両数は、先頭車と中間車各1両。走行試験の際は、既存のL0系先頭車・中間車と組み合わせて走行する予定。製作メーカーは、先頭車が日立製作所、中間車が日本車輌製造。

また、「超電導リニア体験乗車」を実施を発表。開催日は2019年3月27日から29日、4月2日から5日の合計7日間。開催場所は山梨実験センター(山梨県都留市小形山271-2)。料金は2座席で4,320円、4座席で8,640円(ともに税込)。申込みはJR東海公式サイトで受け付けている。応募者多数の場合は抽選。