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メルカリがスマートグラスに最適化。実物の商品を指差すだけで類似商品を検索

フリマアプリ「メルカリ」にて、ARスマートグラスに最適化したUI/UXの検証を目的とする実証実験を、自社研究開発組織 「mercari R4D」が開始した。'19年1月8日からネバダ州ラスベガスで開催される「CES 2019」のVuzixブースにて特許技術を活用したプロトタイプを公開する。

ARスマートグラスは、Vuzix Corporation(以下、Vuzix)の「Vuzix Blade」を使用。Vuzix Bladeは、カメラと光学シースルーディスプレイを持った屋内外用コンシューマー向けARスマートグラス。

実証実験の内容は、スマートグラスのカメラ画像から特定の情報を得るというもの。気に入った商品を見つけた際に、商品を人差し指で指すといったジェスチャーのみで、メルカリに出品されている類似商品を検索し、同商品の販売価格を表示する。

また、商品情報を確認後、親指を立てる動作を行なうことで、アプリ内の「お気に入り」に登録することも可能。後でその商品をメルカリで購入できる。

スマートグラスにおける商品情報表示方法
スマートグラスに最適化した「メルカリ」における情報検索

将来的には、スマートグラスを通し、メルカリでの商品の購入や出品を、ハンドジェスチャーのみで可能にすることを目指すとしている。

また、プライバシーの尊重を目的として、クラウドなどに接続せず端末側(エッジ)のみで単独処理する「エッジAI技術」を活用。情報検索は可能な限りクラウドを使用せずに端末内で行なうという。情報検索に関しても、人差し指で指した箇所のみが対象となる。