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HOYA、高感度センサーと有機ELで暗所での視力低下を補う暗所視支援眼鏡

HOYA メディカル事業部は、暗所視支援眼鏡「HOYA MW10 HiKARI」の全国販売を11月より開始する。夜間や暗所での視力が低下する夜盲症に悩む人の支援を目的に開発。価格は395,000円。

HOYA MW10 HiKARIは、HOYAが独自開発した小型低照度高感度カメラで捉えた像を、明るい映像として装用者の目の前の有機ELディスプレイに投影する眼鏡型のウェアラブル機器。ヘッドマウントセット部とコントローラから構成される。

特徴は、赤外線カメラと違い、暗所でのわずかな光を増幅させることで対象物の色彩を自然に再現できること。装用者の眼の保護とディスプレイの快適な見え方を考慮し、アウター部分にはHOYAの遮光レンズを標準装備し、5色のバリエーションから最適のカラーを選択できる。フレームカラーも5色が用意される。

ディスプレイは有機ELで0.43型/1,280×720ドット。画角は約23度。高感度カメラの画素数は120万画素。ヘッドマウントセット部の重量は約130g。コントローラ部はバッテリを内蔵し、重量は350g。

HOYAは、2016年に実施された九州大学への委託研究等をベースに開発を進め、夜盲症の症状を持つ人へのモニター等を踏まえながら商品化を進めてきた。2018年春から東京、阪神、福岡エリアで先行発売をしてきたが、販売網が整ったことから11月より全国発売を行なう。