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転職求人情報サービス「LINEキャリア」オープン。エン・ジャパンとLINEがタッグ

総合転職サービス「エン転職」などを展開するエン・ジャパンとLINEによる合弁会社LENSAは、「LINE」上で利用が可能な転職情報サービス「LINEキャリア」を公開。LINEキャリアの発表会を実施した。

左:LENSA 代表取締役会長/LINE HRサービス事業部 事業部長 上土達哉氏、右:LENSA 代表取締役社長/エン・ジャパン 執行役員 寺田輝之氏

LINEキャリアは、エン・ジャパンの「エン転職」と連携した、全国の転職・求人情報をLINE上から閲覧・応募することが可能な転職情報サービス。

LINEキャリアの特徴は、LINE内で転職情報探しができること、充実した求人内容、検索履歴に応じた最新求人情報のプッシュ配信の3つだという。

1つ目の転職情報探しについては、LINEユーザーであればLINEキャリアの利用が可能で、希望の条件を選択するだけで希望に合った求人情報がレコメンド配信される。また、応募から面接日時の調整まで、一連の転職活動をLINE内で行なうことができる。

2つ目の充実した求人内容については、エン・ジャパンが運営する「エン転職」の掲載求人情報をすべてLINEキャリアに掲載することによるもの。求人原稿だけではなく、エン転職の特色である社員・元社員の口コミもそのまま掲載される。なお、開始時点のエン転職の登録企業数は4,000~5,000社、案件数(一企業が複数案件を募集しているケースがある)は5,000~6,000件としている。

3つ目のプッシュ配信については、LINEキャリア内でのトーク内容やユーザーの検索履歴を元に、LINEキャリア公式アカウントを通じて、おすすめの最新求人情報を配信するものとなっている。

面接までのステップ

LENSA 代表取締役会長でLINE HRサービス事業部長の上土達哉氏によれば、LINEはミッションとして、「スマートポータル構想」を掲げている。スマートポータル構想とは、いつでもどこでも24時間365日、その人が求める情報コンテンツを手元で取得できること。

その中で、LINEでは2014年の2月に、HR(Human Relations)事業のひとつとして、LINEバイトをリリースしている。LINEバイトの特徴は、特別なアプリをダウンロードすることなく、LINE上でアルバイトを探せること。現在の会員数は1,400万人を超えており、LINEのコミュニケーションを使うLINE応募に関しては、ユーザーの90%が利用しているという。

LINEのHR事業の今後については、働くことやキャリアを豊かにすることで人生を豊かにするということを念頭に、LINEバイトやLINEキャリアを進化・変革させていくに止まらず、複数のサービスを提供していくと説明した。

LENSA 代表取締役社長でエン・ジャパン 執行役員の寺田輝之氏によれば、エン・ジャパンはHRサービス中心の企業で、日本で初めて求人・求職のサイトをスタートさせたという。エン・ジャパンの事業スタンスは、入社後活躍の追求としている。そのために、エン転職では、担当者が1社1社訪問、取材を実施し、正直詳細な情報を掲載し、そして社員・元社員の口コミも掲載していると話した。

また、現在求人を取り巻く環境として、労働人口の減少と未充足求人の増加、人手不足による倒産の増加が問題になっていると説明。この問題の解決に向けて立ち上げたのが、7,600万人のユーザーを擁するLINEと入社後活躍を見据えたエン・ジャパンを掛け合わせた、LINEキャリアであるとアピールした。

また、LINEキャリアでは、転職を自発的に考えている顕在層だけではなく、潜在層となる、労働者が企業に在籍していながら仕事を失っている状態の企業内失業者にもアプローチしていきたいと考えているという。

今後、追加されていく機能としては、エン・ジャパンの採用支援ツール「engage」をはじめ、エン・ジャパンが運営するその他求人情報サービスとの連携、LINE内トークのみでweb履歴書作成、求人閲覧、検索、応募が可能になる機能、企業からのダイレクトオファー機能の3つが予定されている。