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猛暑対策と節約を両立できる無料給水スポットが便利だった
2025年8月8日 08:20
連日続く記録的な猛暑のなか、熱中症を防ぐためには、こまめな水分補給が欠かせません。とはいえ、水筒を持参しても昼には飲み切ってしまったり、喉が渇くたびにペットボトル飲料を購入していると、出費がかさみがちです。そんなときに便利なのが、全国各地に点在する無料の給水スポットです。マイボトルさえあれば、誰でも気軽に給水ができます。
日本全国の給水スポットは、Refill Japanが提供する「Refill Japan Map」から検索できます。全国に展開する「無印良品」や、東京都水道局が運営する「Tokyowater Drinking Station」なども対応スポットの一例です。東京都内では、約900カ所もの給水設備が設置されています。
こうしたスポットは、東京以外の地域にも広がっており、大阪府や神奈川県をはじめとする各自治体でも、公共施設や交通機関などに無料で給水できる設備が整備されています。
「Refill Japan Map」では、自治体が運営する無料の給水スポットに加えて、無印良品などの民間企業が提供する給水スポットもマップ上に表示されます。新宿駅周辺を検索したところ、無印良品や高島屋、IKEAなどの商業施設のほか、都営地下鉄と小田急の駅構内にも給水器が設置されていました。
この暑さだと、ちょっとの移動でも汗をかくのでこまめな水分補給が必要になってきます。そういう時に、駅構内の給水器を利用することで、ペットボトル1本分の節約にも繋がります。筆者は1日2〜3本のペットボトル飲料を自動販売機で購入していたため、給水スポットに切り替えることで毎日450円ほどは節約できるようになりました。毎日続ければ、想像以上に家計への効果も見込めます。
無印良品の給水機、誰でも利用可能
無印良品の多くの店舗には、自由に使える給水器が設置されています。大型店舗を中心に給水スポットの導入が進んでおり、全国どこでも使いやすいのが特徴です。無印良品は、ショッピングモールに店舗を構えていることも多く、買い物ついでに給水できるのも魅力。
給水は会員登録やアプリも不要で完全無料で行なえますが、水筒やペットボトルなど、マイボトルが必須です。マイボトルは無印良品でも購入可能で、ステンレス製の高価なモノから、190円とリーズナブルな価格で買えるモノまで幅広い取り扱いがあります。
筆者が給水したのは17時頃。ある程度涼しくなる時間帯で、退勤ラッシュより少し早い時間帯だったので、スムーズに給水できました。逆に、気温が高く、ランチなどで人の流動数が増える12時〜15時頃だと、すこし混雑するのかもしれません。
給水機の操作はシンプルで、マイボトルを設置してボタンを押すだけ。もう一度押せば給水が停止します。水温は「常温」と「冷水」から選択でき、注水口の高さも調整可能です。ボトルのサイズに合わせて使いやすく設計されています。自分が使うボトルのサイズに合わせて、フレキシブルに調整できるのは、親切心に満ちた設計ですよね。
水の味も水道水のようなカルキ感がなく、スーパーやコンビニで売っている飲料水と変わらず飲みやすいです。ただ、冷水については、ぬるめの温度で「コンビニやスーパーの冷蔵庫で冷やされたような水」を求めるのであれば、物足りないかもしれません。
念のため、もう1度冷水を注いでみましたが結果は変わりませんでした。店舗や給水器によっては、温度も変わる可能性があります。
Tokyowater Drinking Stationも便利
東京都が設置する「Tokyowater Drinking Station」は、公園や駅などに設置されている無料の給水機です。都内に約900カ所も設置されており、公園によくある飲み口型と給水型の2種類あります。給水自体は飲み口からも可能ですが、せっかくなので給水型を試してみました。
無印良品の給水機と同様に複雑な操作は不要。マイボトルを設置したら、ボタンを押して離す、の2ステップで注げます。使用した給水機では、注水位置や水の温度は変更できませんでしたが、ファミリーレストランにあるドリンクバーと同じ要領で使えます。
肝心の味については、東京都の水道水をそのまま給水機に汲んでいるだけあって、市販のミネラルウォーターには及びません。水道水そのものに近い味わいという感覚です。ただ、連日の猛暑の影響もあり、水道管から汲み上げている影響もあってか、水温は常温に近い印象でした。
とはいっても、定期的な水分摂取が用途と考えれば、難なく飲める時点で目的は果たしているとも言えます。熱中症には水分補給だけでなく、冷たさも重要なので、そういった場合にはコンビニのミネラルウォーターなどを購入するといいでしょう。
ちなみに、このオシャレな給水機は東京国際フォーラムの地上、つまりJR有楽町駅 国際フォーラム口の近くに設置されています。その隣には、水滴の形をしたオシャレな飲み口型の給水機が設置されていたので、それも飲んでみました。
飲み口型の方がカルキ感が強く、より水道水の味がしました。給水型はその逆で、カルキ感が薄く、水道水にしては飲みやすかったです。もしかすると、ろ過フィルターが内蔵されているのかもしれません。
マイボトル習慣で、熱中症対策と節約を両立
筆者は代謝が良いのか、発汗量が多く、必然的に水分補給量も増えるので無料の給水スポットには助かっています。給水用のマイボトルは、初期投資を抑えるためにダイソーで購入。売場にはボトルのデザインやサイズが異なる複数の種類があり、価格は100円~300円ほど。
まずはダイソーなどの100円ショップでマイボトルを購入し、給水の習慣をつけてから「お気に入りマイボトル」を探すと、無駄な出費を抑えられますよ。
記録的な酷暑に見舞われる8月は、水分摂取量も増える時期です。こまめな水分補給と同時に、飲料代の節約にもつながる無料給水スポットをうまく活用してみてはいかがでしょうか。
ただし、近くに給水機がない場合は、無理をせず、コンビニや自販機の利用をためらわないことも重要です。体調管理を何よりも優先しましょう。
















