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ワールドカップどうやって観る? 高機能なABEMA生中継に注目

全64試合を無料生中継するABEMA

サッカーの大会「FIFAワールドカップ 2022 カタール」が11月20日(日本時間、以下同)に開幕します。ここでは、前回から大きく変わった視聴方法に関連する話題を紹介します。

カタールでの開催 日本では夜~深夜に

各国の代表チームが出場する国際的なスポーツ大会として大きな注目を集めるサッカーのワールドカップ。前回は2018年に開催されたロシア大会でしたが、今回は初めての中東地域での開催となります。

試合の開催期間は12月中旬まで。グループステージが11月21日~12月3日まで、決勝ラウンドが12月4日~15日、3位決定戦が12月18日、決勝が12月19日です。

試合の時間は日本の夜~深夜帯が中心。グループステージの開始時刻は、19時、22時、深夜1時、早朝4時の4種類です。

例えば日本のグループステージの開始時刻は、初戦のドイツ戦が11月23日(水曜日、祝日)22時、コスタリカ戦が11月27日(日曜日)19時、スペイン戦が12月2日(金曜日)朝4時となっています。

決勝ラウンドの試合の開始時刻は0時と4時の2種類で、深夜が中心になります。準決勝2試合はどちらも4時、3位決定戦と決勝は0時開始です。

Google 検索でも「ワールドカップ」と入力すれば日程や関連情報が表示されます

開会式は11月20日23時からで、21日深夜1時に開幕戦「カタール×エクアドル」の試合がキックオフとなります。NHKでは直前の開会式も含めて開幕戦が生中継されます。

多くの人はテレビ・モニターの前で観戦すると思いますが、前回の2018年のロシア大会はテレビ局の生中継が中心だったのに対し、今回はABEMAのネット中継が加わり、マルチデバイス対応ということもあって、大きく様変わりしています。

フルHDの生中継、マルチアングル、見逃し配信

今回のカタール大会は、動画配信サービス「ABEMA」にて、大会の全64試合が無料で生中継されます。

日本代表戦など注目の試合はテレビの地上波でも生中継されますが、例えばグループステージのアルゼンチンの試合など「ABEMA独占」の生中継もいくつかあります。またすでに、ワールドカップを盛り上げる特別番組や動画も多数用意されています。

品質面でもワールドカップはフルHD(1,920×1,080p)配信を予定。インフラの増強も発表されています。

またワールドカップ向けの新機能として、大会が始まる11月20日から「見逃しフルマッチ配信」や試合終了直後から見られる「ハイライト映像」を提供予定です。

さらに、数台のカメラ映像から好きなアングルを選べる試合中の「マルチアングル映像」機能や、「コメント機能」(スマートフォンのみ)、試合中に試合情報・選手情報などをリアルタイムで確認できる「試合データ」(テレビデバイスを除く)など、さまざまな機能が用意されます。

またABEMAプレミアム(月額960円)の会員には「追っかけ再生」機能も提供され、試合の途中からでも最初から視聴できて、放送後でも試合中に投稿されたコメントを楽しめます。

試合中に選択できるマルチアングル映像のイメージ

日本だけでなく各国の試合をあますところなく観たいなら、見逃し配信やさまざまな機能を加えたABEMAの視聴環境を整えておくのが基本になりそうです。

同サービスは登録不要で見られるので、ネット環境さえあれば、特別な負担なく見られる形です。Webブラウザやスマートフォンアプリ、Google TVのアプリも用意されているので、マルチデバイスで楽します。

マルチデバイス対応

DAZNはハイライトや特別番組

生中継にこだわらなければ、ABEMA以外にもワールドカップの映像を配信するサービスがあります。「DAZN」(有料)では、ワールドカップの全試合のハイライトを配信予定です。

加えて大会期間中は毎朝8時に「デイリーレビュー」も配信予定です。サッカーにおいては、Jリーグ全試合配信やスペインのラ・リーガ、イタリアのセリエAの配信、オリジナル解説番組などでおなじみのDAZNですが、そのDAZNの解説陣や現役Jリーガーなどをゲストに迎えた、試合を振り返る内容とのこと。試合結果を深掘りしたい場合や、夜間の試合を生中継で観るのは難しいという場合に注目の番組構成といえそうです。

テレビでも注目試合は生中継

もちろん従来と同じようにテレビ各局でも、注目の試合を生中継で放送予定です。

例えばグループステージの日本の試合の場合、11月23日22時のドイツ戦はNHK(総合・BS4K)で、11月27日19時のコスタリカ戦はテレビ朝日で、12月2日4時のスペイン戦はフジテレビで生中継されます。

力が入っているのはNHKで、Webサイトは大会全体の情報が豊富で、テキスト・写真の関連のニュースを豊富に掲載。開会式・開幕戦の翌日ですが、11月21日の19時30分からNHK G(総合)で開幕特番を放送、以後もゴールデンタイムを中心にデイリーハイライトを放送予定で、大会の全体像が分かるようになっています。

NHKのワールドカップの特設Webページ

シーズン途中の海外クラブが来日

ワールドカップの開催期間中、各国のプロリーグは中断されます。カタール大会は従来と開催時期が異なることから、例えば欧州各国リーグ・大会にとってはシーズン途中での開催となり、翻ってリーグの日程が非常に過密になり、選手のケガが増えるといったコンディションにも影響しています。知名度だけでなく、著名な選手がどのようなコンディションでワールドカップに臨んでいるのかも大会でのチームの成績に影響しそうです。

日本はJリーグの今シーズンの最終節が終わった直後のためリーグの公式戦はありませんが、欧州の各クラブにとっても代表選手以外は公式戦がしばらく無いので、逆にコンディション調整の好機とみられています。

そこで、シーズン途中でのこの長期の中断期間を利用して、国外での親善試合を設定しているクラブもあります。例えば日本代表の鎌田大地選手や元日本代表の長谷部誠選手が所属するドイツ・ブンデスリーガのアイントラハト・フランクフルトは、ジャパンツアーを開催。長谷部誠選手が所属していた浦和レッズのほか、ガンバ大阪とも親善試合を行ないます。フランクフルトは国内リーグで現在4位、チャンピオンズリーグで決勝トーナメント進出を決めるなど好調を維持しています。

11月16日には浦和レッズと埼玉スタジアム2002で対戦し、19時30分からの試合がテレビ東京の地上波やYouTubeチャンネルで生中継されました。11月19日はガンバ大阪とパナソニック スタジアム 吹田で対戦、試合は14時からで、生中継はCSのスカパー!「スポーツライブ+」、「BS11+」などで行なわれます。

イタリア・セリエAのASローマも「ユーロジャパンカップ 2022」として来日し日本ツアーを開催します。11月25日19時30分から豊田スタジアムで名古屋グランパスと対戦し、11月28日19時30分からは国立競技場で横浜F・マリノスと対戦します。

ジョゼ・モウリーニョ監督率いるローマはセリエAで現在7位、名古屋グランパスは2022年シーズンのJ1で8位、横浜F・マリノスはJ1で優勝を果たしています。名古屋グランパスのスポンサーであるトヨタ自動車は、2022年からイタリアの現地会社がASローマのメイングローバルパートナーになり練習着の胸にTOYOTAのロゴが入るなど関係を深めています。

生中継の予定は正式に案内されていませんが(11月18日時点)、DAZNに配信ページが用意されているため、2試合がDAZNで配信されるものと思われます。いずれもクラブのファンは注目の試合になっています。