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キャッシュレス時代の財布の売れ筋は? 今どきはカード収納にひとひねり
2019年12月24日 08:15
キャッシュレス決済に対応した店舗が増えたことで、スマホとカードさえ持っていれば生活できるようになってきている。そんな生活の変化に合わせて財布も変えれば、より快適にキャッシュレスライフを送れるのではないだろうか。キャッシュレス時代にマッチした財布はどんなラインアップがあるのか、銀座ロフトで売れ筋を聞いた。
銀座ロフトでは、3階のバッグ中心のフロアと5階のステーショナリー中心のフロアで財布を取り扱っている。いずれも、カードの収納数や取り出しやすさを重視した製品から、現金のスペースを最小限にすることでコンパクトにした製品など、バリエーション豊かなラインアップを揃える。特に最近ではそういった製品を求める人が増えており、モデルも豊富になってきているとのことだ。
最近特に問い合わせが多いタイプが小型のもの。中でも一番人気がSECRIDのシリーズだ。価格は素材やデザインによって異なり、9,000円から12,000円。ボタンがつかないタイプの「Slimwallet」とボタン付きの「Miniwallet」があり、Miniwalletがより人気が高いとのこと。取扱フロアは5階。
特徴は、本体から少し飛び出したサイドレバーを押すことで、ワンタッチでカードを取り出せる点。この取り出す作業がクセになる人もいるそうだ。サイズがほぼカードと同じというコンパクトさも人気のポイントとなっている。
また飛び出すカード収納部以外にもカード収納スペースを備えているほか、紙幣を挟み込んで収納できるスペースも設けられている。
2番目に人気が高いのがSITUSのシリーズ。このうち小型タイプが「ミニマリストウォレット」だ。価格は5,900円。取扱フロアは5階。
手のひらサイズのコンパクトさはもとより、構造やデザインも特徴。財布を広げるとカード収納部が広がる構造で、そのデザインの面白さ、カードの取り出しやすさや視認性の良さが長所といえるだろう。
カード収納部のほか、紙幣ポケットと「シークレットポケット」を1つずつ装備している。
素材には、デュポン Tyvekを使用。紙のような風合いや触り心地に味があると同時に、軽さも特徴とする。
同じシリーズで、スリムロングウォレットもラインアップ。ミニマリストウォレットと同じ構造で、カード収納枚数は17枚。見た目にもインパクトのある仕上がりとなっている。価格は7,900円。
小ささを極めるならば、com-onoの「TINY-001」(6,000円)や「TINY-004」(8,000円)はどうだろうか。取扱フロアは3階。
TINY-001は、フロント部分にポケットを2つ備えており、これらはそれぞれ紙幣、小銭を入れる想定。背面部分にカード収納スペースを備える。またカード収納スペースにプルタブを装備。これを引くとカードが出てくる仕組みになっている。
TINY-004は、TINY-001よりもやや大きめの三つ折タイプ。コインやカードの収納を想定したポケット2つと、紙幣を収納するスペースを備える。
コンパクトタイプの次に紹介してくれたのが、薄いタイプ。そのうちの1つが、CACT'Aの「スマートウォレット」だ。価格は7,400円。取扱フロアは5階。
表面にカード収納部を配した構造は、薄さを実現する上でも、スピーディーにカードを取り出せるという使い勝手の面でも、無駄が省かれているといえよう。
スリムながら裏面の小銭入れにはマチがついており、取り出しやすさを実現しているという。またサイドのポケットが仕切り付きであることもポイントとなっている。
薄さの面でCACT'A スマートウォレットと双璧をなすのが、JoliJoliの「MINIM」。価格は2,500円。取扱フロアは3階。
サイドからもカードを入れられる構造になっているほか、こちらもマチ付きのファスナーポケットを備えている。
ここまでとは少し雰囲気の異なる製品として、OGONの「アルミ防水ウォレット」を紹介してくれた。価格は5,800円。取扱フロアは5階。
その名の通り、アルミ製のウォレットで、開けるとカード収納スペースが現れる。1カ所のスペースに2枚から3枚のカード収納が可能で、紙幣を折り畳んでカード収納スペースに入れるという使い方も想定されている。また、スキミング防止機能付きとしている。
ここまではカード収納部分にひと工夫あるものを取り上げてきたが、シンプルでコンパクトな財布も人気が高いとのこと。その1つとして紹介してくれたのが、ウィークエンダー「coruri/Basic」。価格は2,500円。取扱フロアは3階。
手のひらサイズの小ささながら、紙幣と小銭のスペースをそれぞれ装備しており、紙幣を入れるスペースにカード収納用のスペースも設けられている。
そのほか手のひらサイズのシンプルな財布として、THE CASEの「functional minimal wallet」を紹介してくれた。価格は2,700円。取扱フロアは3階。
最後に、首からぶら下げて持ち歩くタイプのcom-ono「SLIM-003」(9,000円)と「SLIM-004」(6,000円)。最低限の荷物で出かけたい人に、特に人気が高いという。旅行用に購入する人もいるとのこと。
SLIM-003はスマホも入るサイズで、メインポケットは上部とフロントのファスナーの両方からアクセス可能。ポケット内部には、カード用のポケットを備える。スマホ決済だろうが、カード決済だろうが、ここから取り出せばOKという財布だ。背面には、鍵や小物を収納できるポケットを装備している。
SLIM-004のメインポケットは、折り畳んだ紙幣や小銭を入れることを想定。中には仕切りが付いており、分けて入れられる。背面にはカード収納ポケットを装備。TINY-001同様、プルタブを引くことでカードが出て、取り出しやすくなる。
「キャッシュレス時代に人気の財布」と言っても、昔も今も財布に求める機能は人それぞれで、理想はちょっとずつ異なるため、ラインアップは今回紹介したように、多彩な展開となるという。機能や持ち物を極限まで少なくするミニマリズム的な考え方も流行の1つではあるが、カードをメインにしつつも紙幣や小銭も最低限入る、行き過ぎないタイプが人気とのことだった。