ミニレビュー

今「耳」がアツい? 「耳からヘルスケア」でバズり中の2商品を試す

「ナイトミン耳ほぐタイム」と「RelaxQ ほっとイヤリング」

今、若い女性の間で「耳つぼジュエリー・ボディジュエリー」が流行っているのをご存じでしょうか。耳つぼジュエリーは、耳に100個以上あると言われるツボに粒状のチタンを貼り付け、ツボを刺激します。

チタンの表面には飾りがついており、一見するとピアスのようで、おしゃれを楽しみながら健康や美容にアプローチできることから人気が広まったようです。

若い女性だけのもの、と思われるかもしれませんが、実は今、耳つぼジュエリーとは別に、性別や世代を問わず使いやすい「耳」に着目したヒット商品があるのです。

それが今回紹介する小林製薬の「ナイトミン耳ほぐタイム」と、フェリックの「RelaxQ ほっとイヤリング」です。疲労軽減や安眠効果があるとSNSで話題になっており、実際に2商品を試してみました。

ナイトミン耳ほぐタイムは5個セットで684円、RelaxQほっとイヤリングは12個入で1,290円とどちらも手軽に買える値段です。

「耳つぼジュエリー・ボディジュエリー」(出典:SHIBUYA109エンタテイメント)。若い女性の間で流行っていますが、「耳」は今、世代を問わず着目されています

耳つぼジュエリーは、体調不良を改善するといわれている耳のツボに、数個から5個程度貼り付けます。効果のほどはその人の感じ方にもよるようですが、おしゃれしながら健康改善できる可能性があるなら試してみたいと考える人が多いようです。

今回紹介する「RelaxQ ほっとイヤリング」と「ナイトミン耳ほぐタイム」は、「耳を温める」ことに特化した商品で、いずれもSNSの口コミをきっかけにヒットし、ドラッグストアでは売り場が拡大しています。誰でも使いやすいデザインで、男女問わず利用者が増えているようです。

すき間時間に「RelaxQ ほっとイヤリング」

まずは「RelaxQ ほっとイヤリング」(フェリック)から。こちらは耳たぶに貼って耳を温める商品で、袋から取り出すと鉄粉の酸化で発熱するシールを耳たぶに貼り付け、耳をじんわりと温めます。

デザインはカラフルな「花びら」型と、シンプルなデザインの「SHIROKURO」の丸型タイプがあります。花びら型が先に発売され、SNSをきっかけに売上が急拡大したことから、目立ちにくいタイプがほしいという要望に応える形で白と黒の丸型が発売されました。花びら型のサイズは2.8cm×2.8cm、丸型は2.6cm×2.6cm。

「RelaxQ ほっとイヤリング」花びら型
「RelaxQ ほっとイヤリング」SHIROKURO丸型

実際に使ってみましたが、「耳を温める」こと自体が初めてで、こんなにホッとするものなのかと驚きました。小さな袋を開けるだけで使えるので、とても手軽に癒すことができます。

特に、私は肩が凝りやすいので、「ちょっと肩が凝ってきたな」と感じた段階ですぐに温めることができる点がよかったです。小さいのでカバンに入れておいて、オフィスや外出中のスキマ時間でも簡単に使えそうです。

花びら型、SHIROKURO丸型どちらも使ってみましたが、確かにSHIROKURO丸型は目立ちづらく、性別や年齢を問わないデザイン。オフィスで貼っていても、なにかしらの健康アイテムだと察してもらえそうです。

いずれもジンジャーパウダーが香料として粘着物質に配合されていますが、匂いが気になることはありませんでした。

「RelaxQ ほっとイヤリング」花びら型
「RelaxQ ほっとイヤリング」SHIROKURO丸型の黒をつけたところ

耳だけでなく、手の甲や肩、足、腰などに貼れるのもRelaxQの特徴。「肩が凝った」「腰が痛い」といったときに、バッグから取り出してすぐに温められます。使用した後は、使い捨てカイロと同様に廃棄するだけです。

難点としては、シールがはがれやすいこと。はがれにくく貼るには、何度もやり直さずに一度で貼ることや、耳たぶを後ろからぐっと押して広げて貼ることなのですが、うまくコツが掴めず、15分経たずにはがれてしまいました。私の場合は、写真のように耳たぶの下の方に貼ると、冷えるまで装着することができました。

手や肩にも貼れます

寝つきに悩むなら「ナイトミン耳ほぐタイム」

次に試した「ナイトミン耳ほぐタイム」(小林製薬)は、耳栓のように装着して、耳を温めるグッズ。就寝前に利用すると、寝つきが良くなると言われています。

イヤーピースに発熱体を入れて耳に装着すると、耳せんの遮音効果と、温め効果で入眠へと繋がります。

「ナイトミン耳ほぐタイム」はイヤーピース1個と発熱体5個がセットになっています

イヤーピースはSとMの2種類があるため、自分の耳に合う方を利用します。イヤーピースのツメにしっかり発熱体を差し込み、耳のくぼみにぴったりはまるように少し回転などしながら装着します。

イヤーピースに発熱体を入れたところ。出っ張った部分を耳に入れます
「ナイトミン耳ほぐタイム」を装着したところ。耳せんの役割もあります

こちらは、耳の中から温まるような感じがあり、あっという間に眠くなります。約20分効果があるとの記載でしたが、季節もあるのか、30分ほど温かく感じました。

遮音効果はそれほど高くありませんが、家族に話しかけられても聞こえるので、ちょうどいいのかもしれません。私は横向きに寝ることが多いため、眠くなったら外して寝ましたが、装着感が気にならない人はそのまま寝落ちしてしまいそうです。旅行や出張で宿泊するときなど、環境が変わって寝づらい時に重宝しそうです。

これまで耳を温めたことがなかったのですが、リラックス効果の高さを実感したため、「耳からヘルスケア」は確かにアリだなと思いました。今回試した2商品で耳の血行を良くした後、少し耳のマッサージをしてみたところ、さらにリラックス効果が高まりました。いずれも手軽に試せる値段なので、疲れが溜まっている人、寝付きが悪い人にまずは一度試してもらいやすいアイテムです。

鈴木 朋子

ITジャーナリスト・スマホ安全アドバイザー 身近なITサービスやスマホの使い方に関連する記事を多く手がける。SNSを中心に、10代が生み出すデジタルカルチャーに詳しい。子どもの安全なIT活用をサポートする「スマホ安全アドバイザー」としても活動中。著作は『親が知らない子どものスマホ』(日経BP)、『親子で学ぶ スマホとネットを安心に使う本』(技術評論社)など多数。