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小田急線、カスハラ対策で全70駅にウェアラブルカメラ
2026年4月6日 18:14
小田急電鉄は、4月16日から小田急線全70駅で、駅係員が胸部に装着するウェアラブルカメラを導入する。導入台数は計90台で、各駅に1~3台を配備する。
駅構内で発生するトラブルやカスタマーハラスメント、犯罪行為などの異常時に、現場状況を記録して関係各所が事実に基づく判断を行なえるようにするもの。録画中であることを明示することで抑止効果を高め、事態の早期収束につなげる狙いもある。
同社では、暴力や暴言を含むカスタマーハラスメントの発生件数が増加傾向にあるとしており、駅係員の安全確保に加え、周囲の利用者へのサービス提供に支障が生じることを防ぐ観点から導入を決めた。
平常時には、駅構内の巡回時にも活用する。不審物や設備不具合を発見した際に状況を記録し、関係部署へ正確かつ迅速に共有することで、必要な対応を速やかに行なう体制を整える。異常時対応のほか、安全確保や事実確認の必要性から駅長が必要と認めた場合にも使用する。
使用場面は、異常時対応、巡回時の状況記録、駅長が必要と判断した場合に限定する。録画データは駅長の管理下で保管し、定めた目的以外には使用しない。保存容量は約50時間分で、それを超えたデータは古いものから順次消去される。機種はLINKFLOWの「P3000」。
カメラ使用時には、ALSOKへ瞬時に通報できる「ALSOK非常ペンダント」も併用し、援助が必要な事態に迅速に対応する。
同社は2025年8月に世田谷代田駅で試行を実施し、「即時に起動できる」「装着時の安定性が高い」「記録内容をすぐ確認できる」といった観点から複数機器を比較。2026年3月にも再試行を行ない、その結果を踏まえて本運用を開始する。

