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NVIDIA、フィジカルAI向けモデル群を発表 「ChatGPT的転換点」
2026年1月6日 15:17
NVIDIAは、ラスベガスで開催中のテクノロジー見本市「CES 2026」において、フィジカルAI向けのオープンモデルやフレームワーク、AIインフラを発表するとともに、パートナー各社による産業向け汎用ロボットを披露した。
会場ではBoston DynamicsやCaterpillar、Franka Robotics、Humanoid、LG Electronics、NEURA Roboticsなどが、NVIDIAの技術を活用したAI駆動ロボットを公開。NVIDIA創業者/CEOのジェンスン・フアン氏は「ロボティクスにとってのChatGPTの瞬間(The ChatGPT moment)が到来した」と述べた。
従来のロボットは高コストで単一作業に特化したものが中心で、多様な作業に対応する次世代ロボットを開発するには、基盤モデルの構築に莫大な資本と専門知識が必要となる。同社はこうした状況を踏まえ、事前学習に多大なリソースを要せず、開発者が次世代AIロボットや自律マシンの開発に集中できるオープンモデル群を提供している。
モデル群には、物理ベースの合成データ生成とロボット評価を行なう「Cosmos Transfer 2.5」や「Cosmos Predict 2.5」や、インテリジェントマシンが物理世界を理解し、行動できる視覚言語モデル「Cosmos Reason 2」、ヒューマノイド向けの視覚言語行動モデル「Isaac GR00T N1.6」などが含まれる。
NVIDIAは、ロボットのトレーニングと評価を支える基盤として、シミュレーション環境で大規模な評価とベンチマークを行なう「Isaac Lab-Arena」や、クラウドネイティブなオーケストレーション基盤「OSMO」も発表。断片化しがちな開発パイプラインを簡素化し、研究から実運用への移行を加速する。
また、ロボティクス分野の開発コミュニティ強化に向けて、Hugging Faceと連携し、NVIDIAのIsaacやGR00Tを主要なオープンソースロボティクスフレームワークの「LeRobot」に統合する。
このほか、NVIDIA Blackwellを採用する「Jetson T4000」モジュールも提供開始する。前世代比4倍の性能を発揮し、70W以内の構成で動作できるとする。産業用エッジ領域では、1月後半に「IGX Thor」の提供を開始し、航空分野などで導入される。
