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福岡天神センタービル建替着工 21階建て複合施設が28年度竣工

地下鉄天神駅直結の「(仮称)福岡天神センタービル建替計画」が、12月16日に着工した。竣工は2028年度の予定。

野村不動産と竹中工務店が推進している建て替え計画。旧ビルは23年9月に解体を開始した。地下鉄天神駅に直結し、地上バス停とも近接する交通結節点であり、各種イベントなども開催可能にした広場空間を計画している。施設は明治通りと昭和通りに面した立地で、2つの通りを結ぶ貫通通路による回遊性向上を図る。地上広場はバス停付近に設置する。

施設構造は、地上21階、地下3階。商業、オフィス、駐車場、駐輪場で構成される。2階のオフィスエントランスには、入居企業専用のラウンジを設置し、ランチや休憩スペース、パーソナルワークやミーティングや貸切イベントなどに対応する。屋上には、入居企業専用の玄界灘を見渡せるテラスラウンジを設置。

明治通りと昭和通りに大きく面している
低層部は各種イベントも可能
2階オフィスエントランスの入居企業専用ラウンジ
入居企業専用のテラスラウンジ

外観は、玄界灘を望むパノラマビューの水平ラインを強調。同施設は、都心中心部において、緑化や環境に配慮したビル計画に対して容積率緩和のインセンティブを付与する「グリーンボーナス」認定を、福岡市から受けている。都心の森1万本プロジェクトに取り組んでおり、憩いや安らぎを感じられる街並みの創出を目指している。

外観完成イメージと施設構成図
昭和通りからの貫通通路完成予想イメージ
昭和通り側エントランス完成予想イメージ

福岡市が目指す「ゼロカーボンシティ」に貢献するため、温室効果ガス排出抑制を目的として、環境配慮型コンクリートの採用や、既存地下躯体の再利用などを行なっている。

所在地は福岡県福岡市中央区天神2丁目198番1外。敷地面積は4,863.19m2、延床面積は約69,000m2