LINE、闇バイト相談窓口を開設　無料でカウンセラーが対応

LINEヤフーは、LINEで闇バイトや特殊詐欺に関する悩みを無料で相談できるLINE公式アカウント「闇バイトから若者を守ろうプロジェクト」を、2026年1月31日までの期間限定で開設した。SNS専門のカウンセラーがLINEのトークを通じて相談に応じる。対象は29歳以下の若年層と、その保護者や教職員など。

この取り組みは、全国SNSカウンセリング協議会やトランスコスモス、全国心理業連合会と連携して実施される。利用はアカウントを友だち追加するだけで可能で、相談受付時間は期間中の18時～22時。

警察庁によれば、24年の特殊詐欺認知件数は20,987件、被害総額は721.5億円にのぼる。特に「高収入」や「即日現金」などをうたいSNSや掲示板上で募集される闇バイトは、若者が犯罪に巻き込まれる大きな要因となっており、実行犯となった者の多くが10代から20代の若年層だという。

LINEヤフーはこれまでも、若年層がSNSで犯罪に巻き込まれるリスクを減らすため、闇バイトや投資詐欺への注意喚起ページの設置、LINEの友だち追加時やLINEオープンチャットの入室時の注意喚起、静岡大学との中高生向け教材開発などの啓発活動などに取り組んできた。

今回の取り組みでは、若者が日常的に使うLINE上に相談窓口を設けることで、誰にも言えない不安や抜け出せない状況について気軽に打ち明けられる場を提供する。また、出費が増えて学生の自由時間も多くなり、特殊詐欺の認知件数が高まる年末年始の期間に行なうことで、若年層が加害者にも被害者にもならない社会の実現を目指すとしている。