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サイバー犯罪の注意喚起も配信、LINEヤフーと全国の警察が連携

LINEヤフーは、自治体ごとの生活情報が配信される「Yahoo!くらし」において、全国47都道府県警察と防犯協定を締結した。身近な犯罪の注意喚起や、フィッシング詐欺、不正アクセスなどのサイバー犯罪に関する防犯情報を、「Yahoo! JAPAN」アプリと「Yahoo!防災速報」アプリで新たに配信開始する。

「Yahoo!くらし」は2025年6月時点で34道府県警と締結していた防犯協定について、警察庁サイバー警察局と連携し、全国の都道府県警察のサイバー犯罪対策やサイバーセキュリティ対策部門へ拡大した。

これにより、「Yahoo! JAPAN」アプリと「Yahoo!防災速報」アプリのユーザーは、空き巣やひったくりなどの身近な犯罪の注意喚起に加えて、新たに全国の都道府県警察が配信するフィッシング詐欺や不正アクセスによる送金事案など、サイバー空間を悪用した犯罪に関する防犯情報も受け取れるようになる。

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防犯情報は、各都道府県警察のサイバー犯罪・サイバーセキュリティ対策部門や、生活安全部門から提供される情報。「Yahoo! JAPAN」アプリと「Yahoo!防災速報」アプリのユーザーは、各アプリで受信設定することで、プッシュ通知で防犯情報を受け取れる。

ユーザーはまた、自分の居住地や関心のある地域を設定しておくことで、管轄する警察本部が配信するサイバー防犯情報を受け取れる。都道府県警察にとっては、「Yahoo! JAPAN」アプリと「Yahoo!防災速報」アプリのユーザーへ直接情報を配信でき、多くの住民へ、迅速に防犯情報を届けられるメリットもある。

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「Yahoo!くらし」は、LINEヤフーと災害協定や防犯協定を締結した自治体・都道府県警察が、ユーザーへ向け緊急情報や防犯情報、ニュースなどを配信できるサービス。

近年、サイバー空間を悪用した犯罪が急増。警察庁のまとめによれば、2025年上半期のフィッシング報告件数は前年上半期比で約56万件(約89%)増加し、インターネットバンキングに係る不正送金の被害総額は約42億2,400万円に達するなど、深刻な情勢になっている。