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名古屋「サンビーチ日光川」跡地にキャンプ場・ドッグパーク 日光川公園再生

南側鳥瞰

名古屋市は、2021年度に閉鎖された屋外レジャープール「サンビーチ日光川」跡地の、公民連携による日光川公園整備運営事業の優先交渉権者について、ホーメックスを代表企業とする「日光川パークマネジメントグループ」に決定した。キャンプフィールドやドッグランなどを整備する。

日光川公園は名古屋市南西部の、日光川の河口左岸に面する面積10.76haの都市公園。同地のサンビーチ日光川は親水レジャープール公園として整備され、1994年度に開園した。多くの施設が耐用年数を経過するとともに、老朽化が進んで大規模な修繕や施設更新を要することなどから、21年度に閉鎖された。所在地は名古屋市港区藤前五丁目、南陽町大字藤前新田地内。

日光川公園(サンビーチ日光川)航空写真(出典:日光川公園整備運営事業 募集要項)
日光川公園位置図(出典:日光川公園整備運営事業 募集要項)

名古屋市では日光川公園の再整備に向け、公園全体の管理運営を一体的に実施する事業者を公募。優先交渉権者としてホーメックス 名古屋支店(代表企業)、TONZAKOデザイン、岩間造園、水野工務店、社会福祉法人tomoni plusで構成される日光川パークマネジメントグループを選定した。

同グループの提案における事業の全体方針では、日光川公園の持つ過去の価値(自然、賑わい、地域の記憶)と、これから求められる価値(ウェルビーイング、多様性、自然共生)をつなぎなおす再生のビジョンとして、「REVIVE」をコンセプトに掲げている。

REVIVEは「蘇る」「活力を取り戻す」といった意味を持ち、REVIVEの理念を、日光川の自然、サンビーチ日光川の賑わい、健康な心、人と自然の関係性、地域の活力という5つの復活により具現化し、空間整備と運営管理の両面から日光川公園全体を再生することを目指す。

施設は、快適に安心して車中泊が可能なRVパークを設ける「River Heaven Zone」をはじめとした、9つのゾーンを設定。敷地の南東側にドッグパーク、北西側にキャンプフィールド、中央に緩衝帯となる芝生広場を配置する。

ドッグパークは、犬のサイズに対応した区画、イベントや団体利用が可能な区画など用途に合わせた複数の区画を設ける。また、木陰や起伏など空間に多様性を持たせることで犬の行動特性に配慮し、動物福祉の観点からも質の高い環境とする。

ドッグパーク(犬種別ゾーン)
ドッグパーク(プライベートゾーン)

キャンプフィールドには、非日常の時間を楽しめる区域、気軽に楽しめる区域の2種類のRVパークとバーベキュー広場を設ける。

キャンプフィールド(RVパーク)