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東急とLIFULL、車輪付きインスタントハウス「ローラー」
2025年11月21日 11:00
東急の機能特化型個室シェアサービス「ルービー」とLIFULL ArchiTechは共同で、車輪付きで簡易的に設置・移設が可能で、災害時にも活用できるインスタントハウスの新型モデル「ローラー」を開発した。東急が運営する「nexusチャレンジパーク早野」に、ローラーモデルを使用した店舗「ルービーあざみ野ネクサス」が11月25日にオープンする。
ルービーは、部屋(room)と趣味(hobby)を組み合わせた造語を名称とした、「『憧れの趣味の部屋』のシェア」をコンセプトとした機能特化型個室シェアサービス。シアタールーム、トレーニング、楽器演奏や歌の練習、ピラティス、ミーティング、卓球などの、それぞれの趣味に対応した部屋をラインアップしており、スマートフォンなどから予約して利用できる。料金体系は都度利用が可能な従量課金制。
LIFULL ArchiTechは、被災地における避難所や仮設住宅としても活用されているインスタントハウスを提供している。
両社はかねてより連携しており、24年1月に、重機を使わず分解・組み立て・移設でき、狭いスペースでも設置や移動が可能なインスタントハウス・パージ型の「ルービー不動前」を目黒線 不動前駅周辺の高架下にオープン。都市部の未活用地の新たな活用方法を提案した。
今回共同開発したローラーモデルは、車輪によって移動可能で、高さ調整機能によって床の水平を確保。土台が分解可能な構造を採用しており、従来モデルと比較して設置・移設の柔軟性が向上し、斜面や凹凸のある土地でも簡易に設置できるという。

災害時、斜面地などではインスタントハウスの設置が困難という課題があったが、新型は活用可能な場所の選択肢が広がり、都市部の未活用地や災害地への設置がより現実的かつ迅速に行なえるようになる。
ローラーモデルを使用したルービーあざみ野ネクサスは防災キットを常備しており、平常時は音楽スタジオとしてサービス提供し、災害時は地域住民に開放して避難所や仮設住宅として活用することを想定。都市部における分散型防災拠点の役割も担うことを目指す。今後展開するローラーモデルのルービーも同様に、平常時と災害時の活用を行なう。


ルービーあざみ野ネクサスの所在地は神奈川県川崎市麻生区早野1150番2(地番)。アクセスは、田園都市線 あざみ野駅・小田急線 新百合ヶ丘駅からバス「虹が丘小学校」停留所目の前、田園都市線 たまプラーザ駅からバス「虹が丘団地」停留所から徒歩約5分。
個室は1部屋で、広さは約15m2、推奨人数は1〜5人。防音設備のある音楽ルームで、楽器の演奏、歌の練習などの利用を想定している。設置器具はアップライトピアノ、ソファ、机など。料金は300円/30分、現在はキャンペーンにより100円/30分。



