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多層3D搭載のAIスマートグラス「Even G2」 スマートリングも
2025年11月19日 19:41
Even Realitiesは、スマートグラス「Even G2」およびスマートリング「Even R1」を発売した。「自然に日常に溶け込むテクノロジー」をコンセプトに設計され、価格はEven G2が99,800円、Even R1が41,800円。セット購入時はリングが半額相当の120,700円となる。
販売は公式オンラインストアからの海外発送に加え、日本国内ではJUN GINZAおよびJUN GINZA ヒルトンプラザ名古屋店で取り扱う。取り扱い店舗は順次拡大を予定している。
Even G2は、AI機能を搭載したスマートグラスで、視覚に特化した独立インターフェースを備える。中核となるアシスタント機能の「会話サポート」は、会話内容に応じてトピックを認識し、その場で補足説明や背景情報、フォローアップ質問などを提示。会話後には要約が生成され、内容を確認できる。
前モデルの機能も強化され、原稿表示機能の「テレプロンプト」は反応性が向上し、翻訳機能は29言語間での双方向コミュニケーションに対応。「ナビゲート」は地磁気センサーでより正確に案内できるようになり、「Even AI」はLLMの改良で回答速度が従来の約3倍となった。
光学系には、独自エンジン「Even HAO 2.0」を搭載。マイクロLEDプロジェクターやグラデーション型ウェーブガイド、デジタル加工レンズを組み合わせることで、動いていても鮮明で安定した映像をレンズに表示する。
新搭載の多層3Dフローティングディスプレイにより、短い通知やAIインサイトを前景、ナビやメモなどの連続的な情報を背景に表示することで、画面を見るという感覚ではなく、自然に強化された現実世界を見ているような体験を実現した。
対応度数は–12~+12Dで、日常的な眼鏡の代わりとしても使える点が特徴。外向きカメラや外部スピーカーはあえて搭載せず、プライバシーを守りつつ静かに使える仕様とした。フレームには航空宇宙グレードのチタン・マグネシウム合金を採用し、重量は36g。
形状はパンタ型とスクエア型の2種類、カラーはグレー、ブラウン、グリーンの3種類を展開。オプションとしてクリップオン式サンシェードも用意する。バッテリは単体で2日以上駆動し、「一日中、毎日使えるスマートグラス」という。充電ケースにより7回の満充電が可能。IP67の防塵防水性能も備える。
Even R1は、Even G2を操作できるコントローラーとヘルスケア製品を兼ねたスマートリング。ジルコニアセラミックと医療グレードのステンレススチールで作られ、ジェスチャーでコンテンツ操作やスクロール、予定管理が可能。
バイオメトリクスセンサーと新しい「プロダクティビティスコア」を搭載し、健康状態や集中度をリアルタイムで把握できる。
同社は、開発者がEven向けアプリや機能を制作・共有できるプラットフォーム「Even Hub」も2025年内の公開を予定している。






