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東京国立博物館、芝生の前庭を整備 27年3月完成予定
2025年11月13日 12:29
東京・上野の東京国立博物館は前庭を芝生エリアに改修する「TOHAKU OPEN PARK PROJECT」を発表した。同日から寄附受付を開始し、2027年3月の完成を目指す。
同プロジェクトは、「誰もが快適に利用できる開かれた博物館を実現する」ことを目指し、本館の前庭の大きな池を芝生エリアへと改修するもの。
前庭は上野公園側から博物館の「顔」となる場所で、今回の計画ではこの池を撤去し、既存の緩やかな高低差を活かした芝生広場へ整備する。子どもや学生、ファミリー、シニア層、障がいのある人など、すべての人が快適・安全に過ごせる場所となることを目指す。改修した芝生エリアは日常的に開放されるほか、コンサートやビアガーデンといったイベントの実施も計画されている。
背景には、同館が2024年11月に掲げた「東京国立博物館 2038ビジョン」がある。その柱の一つである「みんなが来たくなる博物館」の実現に向け、今回の前庭整備を最初の施設プロジェクトと位置づける。寄附は東京国立博物館ドネーションサイトで受け付け、集まった資金を改修費用に充てる。
工事は順次進められ、2027年3月の完成を予定する。


