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携帯キャリアの銀行・証券、今年も楽天が圧倒 MM総研
2025年11月7日 13:35
MM総研は5日、携帯キャリア4社が自社グループで提供する銀行および証券サービスの利用状況の調査結果を発表した。楽天モバイルが銀行・証券ともに首位を維持し、楽天モバイルユーザーの23.1%が楽天銀行をメイン口座として利用し、24.5%が楽天証券を最も利用している。
調査では、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク、楽天の4社を対象に実施。クロスユース率(携帯電話ユーザーが、契約先の携帯キャリアが提供する各種サービスを「最も利用している」と回答した比率)を指標とし、グループ内のユーザーの囲い込みにつながっているかを調べている。
携帯キャリアと銀行サービスのクロスユース率では、楽天モバイルユーザーの楽天銀行とのクロスユース率が23.1%と4キャリアで圧倒的な首位を維持。KDDIはauじぶん銀行のクロスユース率が3.7%と前年から0.4%上昇し、伸び率トップとなった。
このほかのクロスユース率は、ソフトバンクのPayPay銀行が2.6%、NTTドコモのdスマートバンクが0.1%。なお、NTTドコモは10月よりd NEOBANKを提供開始しており、今後の巻き返しを狙っている。
携帯キャリアと証券サービスのクロスユース率でも、楽天モバイルユーザーの楽天証券とのクロスユース率が24.5%と首位を守った。楽天証券の利用率は、auで1位、ドコモやソフトバンクでも2位となっており、キャリアを超えて支持を広げる。
他社のクロスユース率は、KDDIの三菱UFJ eスマート証券が2.3%、ソフトバンクのPayPay証券が1.2%、NTTドコモのマネックス証券が1.9%となっている。
また、携帯キャリアと銀行や証券などのサービスをまとめたいかという「まとめ意向」でも楽天モバイルユーザーの前向き姿勢が示された。楽天モバイルユーザーの54.1%が楽天銀行、32.7%が楽天証券をすでに利用しており、まとめ利用に否定的な回答も20%および28%にとどまり、楽天経済圏の結束力が改めて浮き彫りになった。
今回の調査では、15歳~79歳の携帯キャリア4社を利用する男女を対象に、Webアンケートで32,916件の回答を得た。内訳は、ドコモが16,073人、auが7,750人、ソフトバンクが4,719人、楽天モバイルが4,374人。調査期間は8月8日~16日。




