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note、韓国NAVERと提携 LINEマンガ連携から海外展開加速

noteは、韓国NAVERから20億円の出資を受け、資本業務提携を締結した。両社はAI時代の創作と流通における新たなエコシステムを構築し、クリエイターが世界中のファンとつながりながら持続的に活動できる仕組みを目指す。

提携により、クリエイティブ領域でのAI活用を共同推進し、コンテンツの発掘・制作・流通をより高度化するとともに、創作支援やデジタルコンテンツの品質向上につながるサービスの開発・強化を進める。プラットフォーム連携では、両社サービス間でのコンテンツやIPの相互利用、クロス配信、グローバル展開の機会を検討し、UGC(ユーザー生成コンテンツ)領域の拡大を目指す。

IPやコンテンツに関しては、NAVERグループのデジタルコミックプラットフォーム「WEBTOON」を起点にアニメや映像、実写ドラマへと展開するエコシステムと、noteおよび子会社のTales & Co.のクリエイター支援・メディアネットワークを掛け合わせ、世界で通用するIPの創出に取り組む。まずは、Tales & Co.とNAVER関連会社のLINEマンガが連携し、新人作家・作品の発掘育成プロジェクトを2026年初旬を目処に始動する。

提携の背景には、日本発の漫画やアニメ、ゲームは世界的注目を集め、政府が2033年までに海外売り上げ20兆円を目標としている一方、優れた作品が十分に海外へ届いていない課題がある。韓国は国家予算に占める文化関連支出の比率が日本の約10倍とされ、海外資金の呼び込みも進み、コンテンツ制作から海外展開までを後押しする体制が整う。今回の提携を通じて、日本のコンテンツを世界へ届ける新たな流通の仕組みを作り、産業の持続的成長を後押しする。