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Apple Pay、1年間で10億ドル以上の不正利用を防止

アップルは28日、過去1年間で10億ドル以上の不正利用を防止したと発表した。金融関連のイベント「Money 20/20 USA」において、Apple PayおよびApple Wallet担当バイスプレジデントのジェニファー・ベイリー氏が公開した。

公開した情報では、Apple Payは過去1年間で、世界中のクレジットカード・デビットカード取引における不正利用を10億ドル以上削減。アップルによれば、「Apple Payは従来のカード取引と比べ、不正利用を60%以上削減ししており、ケースによっては85%、90%に達する事例もある」という。

また、承認率の向上とカード所有者の利用促進により、過去1年間で世界中の加盟店に1,000億ドル以上の追加売上をもたらしたとアピールしている。

Money 20/20 USAの講演風景

Apple Payの拡大は続いており、世界89市場に対応し、11,000以上の銀行・ネットワークがApple Payをサポート。米国では小売店の90%で利用できる環境がそろっているという。また、iPhoneで店舗の支払いに対応する「Tap to Pay」の事業者も拡大しており、世界48市場、1,500万以上の加盟店が対応している。

Money 20/20 USAの講演では、Apple Walletが決済の枠を超え、搭乗券や交通カード、ホテルキー、車のキーなど「移動」「身分証明書」に拡大していることを紹介。「物理的な財布を置き換える」というビジョンを現実に近づけていることを紹介した。