ニュース

KDDIとグーグル、AIのコンテンツ学習で戦略提携 ナタリーや価格.com参加

KDDIは27日、グーグル・クラウド・ジャパンと、信頼性の高いAIサービスの提供に向けた戦略的協業契約を締結した。この提携により、コンテンツプロバイダーから許諾を取得した信頼性の高い情報をAIで活用する新たなサービス展開などを目指す。

協業により、KDDIはGoogleの「Gemini」やAIアシスタントツール「NotebookLM」などを活用し、コンテンツプロバイダーの権利を保護しながら、利用者が高信頼情報を取得できるサービスを2026年春に提供開始予定。この取り組みには、NewsPicks Select、ナタリー、LDKなどのメディアや、価格.com、マンションノート、mamariなどがのコンテンツプロバイダーが参加する。

近年、AIによるインターネット上の情報の無断利用が社会課題となっており、公開コンテンツが無許可でAIサービスに利用されることで、ジャーナリズムやクリエイティブ産業の発展を脅かすとの懸念も高まっている。日本においても新聞社がPerplexityを訴えるなど、コンテンツ提供者の意向を無視した情報収集・学習が問題視されている。

提供予定のサービスでは、コンテンツプロバイダーから許諾を得た信頼性の高い情報をAIが読み込み、利用者ごとの興味関心に合わせた情報まとめなどを行なう。これにより、ユーザーは確かな情報源から知りたい情報を音声や文章で効率よく収集できるようになる見込み。

KDDIでは、倫理的・法的かつ適切にAIを利用する「責任あるAI」を推進すると説明。今後もパートナーシップの拡大を予定している。