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GPUを相互再販する「日本GPUアライアンス」 KDDIら3社が設立
2025年10月21日 14:29
KDDI、さくらインターネット、ハイレゾは10月21日、日本におけるGPUコンピューティングリソースの安定供給体制の確立を目的とした「日本GPUアライアンス」を設立した。
同アライアンスでは、各社が提供するGPUクラウドサービスの相互再販を実施する。再販するのはKDDIが導入予定の「NVIDIA GB200 NVL72」、さくらインターネットの生成AI向けサービス「高火力」、ハイレゾの「GPUSOROBAN」。
あわせて、開発者のモデル規模や要件に応じてアライアンスに参加する企業のなかから最適なGPUを選択可能とする体制や、国産クラウドによるデータの国内保持に対応したセキュアな環境も提供する。最新のGPU需要動向などを3社間で定期共有し、継続的なサービス強化を図る。
背景として、3社は2025年4月にGPU需要対応に関する基本合意書を締結。経済安全保障推進法に基づく「特定重要物資クラウドプログラム」の認定も受けており、国内スタートアップやAI関連企業に向けた計算資源の提供を進めている。
具体的な活用事例としては、AIロボット協会がロボット分野の基盤モデル開発に「高火力 PHY」を利用。また、AIdeaLabは「GPUSOROBAN AIスパコンクラウド」により動画生成AIモデルの開発や検証に取り組んでいる。
アライアンスは今後、参加条件を公開し、他企業・団体の参画を促す。
