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1400の書店と本の総合情報アプリ「本コレ」
2025年10月8日 14:43
出版業界8社が出資するカタリスト・データ・パートナーズ(CDP)は、書籍・コミック・雑誌などの本と書店の情報が分かる総合情報アプリ「本コレ」について、10月6日から正式にサービス提供を開始した。出資する8社は、KADOKAWA、カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)、学研ホールディングス、講談社、集英社、小学館、日販グループホールディングス、ポプラ社。
総合エンタテインメントアプリ「TSUTAYAアプリ」を、CCCからCDPに事業移管を行ない、本に特化した「本コレ」アプリとしてリニューアルしたもの。全国の書店と読者をつなぐ“本のポータルアプリ”として展開する。
アプリでは、書店検索、店舗情報表示、書籍の在庫検索が可能。地図や一覧から全国の書店を検索し、営業時間、取扱ジャンル、イベント情報、店舗ロゴなどが確認できる。お気に入り登録した書店からは、クーポンやキャンペーン情報がプッシュ通知で届く。
在庫検索は店舗ごとの在庫が検索できる機能で、書店との在庫データ連携が整い次第提供予定。一部の店舗では棚位置情報や画像表示にも対応し、在庫がない場合は書店の公式サイトへのリンクから取り寄せサービスなどを利用できる。
また、ユーザーによるレビュー投稿機能を搭載。そのほか、読書傾向に基づいたおすすめ表示やランキングの確認、出版社・著者からの作品紹介やプロモーション情報の受信もできる。
TSUTAYAアプリで提供していたモバイルVカードやTSUTAYAのクーポン情報は、本コレでサービス連携をすることで引き続き利用できる。TSUTAYAでの書籍購入履歴の確認も可能。
書店に対しては、チェーン書店から独立系書店まで日本全国の書店が参画できるオープンプラットフォームとして展開。自社の店舗情報や店舗在庫情報などを無料で登録できる。書店ごとのキャンペーン・イベント情報を配信でき、来店促進・購買促進・会員証表示・ポイント連携などの施策が可能となる。
参画書店は旭屋書店、あゆみBOOKS、オリオン書房、蟹ブックス、紀伊國屋書店、CROSS BOOKS、啓文堂書店、きのしたブックセンター、くまざわ書店、佐賀之書店、三省堂書店、ジュンク堂書店、積文館書店、多田屋、ダヴィンチストア、チャプターズ・ブックストア、TSUTAYA・TSUTAYA BOOKSTORE、蔦屋書店、パルコブックセンター、フタバ図書、BOOKS えみたす、BOOK CENTER QUEST、文榮堂、文教堂、本屋B&B、BOOKSHOP TRAVELLER、ページ薬局、ほんまる、丸善、谷島屋、よむよむ、LIBRO。
今後は、ランキング機能の提供や、出版社向けにCRMツールや読者分析などのマーケティング支援機能を順次追加予定。



