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ChatGPTからSpotifyやCanvaを使える新機能「apps in ChatGPT」

OpenAIは6日(米国時間)、ChatGPT内で直接対話して使えるアプリ機能「apps in ChatGPT」(ChatGPTアプリ)を発表した。SpotifyやCanva、Booking.com、Coursera、Figma、Expedia、Zillowなどのアプリの機能をChatGPTから利用できる。

例えば、Spotifyを連携し、ChatGPTに曲やアーティストをリクエストすると、Spotifyの楽曲を会話に沿って再生できる。「Spotify、今週金曜のパーティー用プレイリストを作成して」とChatGPTでお願いすると、ChatGPTがチャット内にSpotifyアプリを表示し、関連するチャットの文脈を活かして、プレイリストを作成する。

ChatGPTからSpotifyを利用

apps in ChatGPTは、6日のOpenAI DevDay 2025で発表され、開発者向けのプレビュー版SDKを公開。開発者はアプリ開発を行なえるほか、上記の先行公開アプリは英語版で利用できる。EU以外のChatGPT利用者は、無料版のユーザーを含めて英語版で利用可能で、EUにおいても近日開始予定としている。

apps in ChatGPTは、会話に自然に溶け込んだ形で、ChatGPTから各アプリの機能を利用できる。アプリを連携すると、適切なタイミングでChatGPTが提案、もしくはアプリ名を呼んで利用可能となる。

Expedia
Booking.com
Figma

開発者は、新たに公開されるApps SDKプレビュー版でアプリの開発・テストが行なえ、「8億人以上のChatGPTユーザーに最適なタイミングでリーチできる」とする。同SDKは、Model Context Protocol(MCP)を基盤としたオープン規格として公開され、開発用のドキュメントも用意される。25年後半には、アプリの審査・公開申請受付を開始し、開発者がアプリで収益化する方法なども用意する。

ChatGPTからアプリを初めて使用する際、接続を促すプロンプトを表示し、アプリと共有される可能性のあるデータについて確認できる。

また、ChatGPTがアプリを提案することもある。例えば、新居購入について話している場合、ChatGPTはZillowアプリを提案し、予算に合った物件をインタラクティブマップ上で直接閲覧できるようにする。Canvaにスライド作成を依頼したり、Courseraの講座を受講しながら動画の内容についてChatGPTに解説を求めるなど、アプリを横断した使い方が可能になる。

Zillow
Canva
Coursera

10月後半には、Uberやトリップアドバイザー、AllTrails、DoorDashなど11社のパートナー企業とそのアプリが追加予定。現在は、ChatGPT Pro/Plus/Goと無料ユーザー向けに展開しているが、25年後半には、ChatGPT BusinessとEnterprise、Edu向けにもアプリを提供開始する。