西武鉄道、運賃値上げ　初乗り157円から169円に

西武鉄道は、2026年3月に運賃改定を実施し、普通運賃や通勤定期券を値上げする。初乗り運賃(4kmまで)は、ICカードで157円から169円に、きっぷで160円から170円になる。通学定期券は、家計負担に配慮して据え置きとする。

人手不足や資材価格高騰など厳しい経営環境が継続する見込みである一方、老朽設備の更新、自然災害への対策、バリアフリー設備などを進める必要があることから、永続的に鉄道事業を運営するために運賃改定を実施するという。なお運賃改定は、消費税率変更によるものを除いては、2002年以来24年ぶりとなる。

改定率は、普通運賃が11.9%で、ICカードの場合初乗りが157円から169円に、5～8kmが188円から207円に、9～12kmが220円から245円に値上げされる。

通勤定期運賃の改定率は10%で、大人1カ月の定期券で1～4kmが6,140円から6,540円、5～8kmが7,330円から7,920円、9～12kmが8,510円から9,320円に値上げされる。

改定率

なお運賃改定に伴い、小児IC運賃は全区間一律50円に変更。小児通学定期は一律500円/月、小児通勤定期は一律1,000円/月、さらに小児ICカード限定で1カ月1,000円で西武線が乗り放題となる小児全線フリー定期券を新たに導入する。