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「Uber シニア」誕生 シニア世代向けのシンプル配車

Uber Japanは24日、オンライン配車アプリ「Uber」において、シニア世代向けの新機能「Uber シニア」と「シンプルモード」の提供を開始した。通常アカウントに加えて高齢者向けのアカウントを設けるのは、配車アプリ業界で国内初となる。

家族アカウントからシニアメンバーを招待し、招待を受けたシニアメンバーがUberアカウントを作成(または家族が代理で作成)することで利用可能。新たにシンプルモードも搭載し、文字やアイコンサイズを大きく表示、必要最低限の情報だけに絞ったシンプルな画面に切り替えられる。

アプリホーム画面の通常モードとシンプルモードの比較

乗車・降車場所は保存でき、自宅や病院、スーパーなど、よく利用する乗車・降車場所を事前に登録しておくことで、数回のタップだけで配車手配が完了する。家族サポート機能も用意し、家族が代わりに配車手配や目的地の設定・変更、ドライバーとのチャット対応も行なえる。

リアルタイムトラッキングを備え、家族はシニアユーザーの乗車状況をリアルタイムで確認可能。万が一到着が遅れる場合も通知を受け取れる。

決済は本人だけでなく家族名義のクレジットカードも登録可能。家族アカウントの管理者は、必要に応じて月間使用上限額を設定できる。

車種選択画面の通常モードとシンプルモードの比較

同社は24年10月に13歳~17歳を対象にした「Uber Teens」を開始しており、Uber シニアではアカウントの作成やトラッキング、支払い機能などでUber Teensと同様の仕組みを採用している。

Uber シニアは6月に米国で開始し、今回の日本を含め、オーストラリア、英国など世界約70カ国で導入が進んでいる。免許返納の動きが全国的に進む中、通院や買い物といった日常生活の移動手段としてタクシーを必要とする人が多くいることから、シニア世代が容易に配車ができる機能を搭載した。