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都電車両リニューアルプロジェクト 30年運行の車両を山吹色に

東京都交通局は、都電荒川線(東京さくらトラム)で30年以上使われてきた車両1両を、特別なデザインにリニューアルするプロジェクトを始動する。多くの人とともに作り上げることを目的に、CAMPFIREでクラウドファンディングを実施する。

魅力向上と沿線地域の活性化を目的とした取り組み。数多くの車両デザインを手掛けているデザイナー・イラストレーターの水戸岡鋭治氏(ドーンデザイン研究所)がデザイン協力で参加する。

水戸岡鋭治氏

リニューアル対象は、運行開始から30年以上が経過した都電の車両(8500形)1両。コンパクトながらも機能性や多様性を備えたデザインとすることで、都電を日々の交通手段だけではなく、観光目的で楽しみながら移動できる空間へと生まれ変わらせる。

リニューアル後は「楽しい都電」をコンセプトに、水戸岡氏が今回のプロジェクトのために提供したデザインを採用。外装は昔の都電を彷彿させる山吹色の車体カラーとする。内装は木材を豊富に活用し、多様なパターンにデザインされた座席を導入する。リニューアル車両の運行開始は26年春頃を予定。

外装
内装

クラウドファンディングのプロジェクト名は「都電車両リニューアルプロジェクト!都電(TODEN)を東京の新たな名物にしたい」。実施期間は5月23日正午から7月22日までで、目標金額は1,700万円、支援金額は3,000円~50万円。支援金は改装費用の一部に充当する。

支援者には返礼品として「車両デザイングッズ詰め合わせコース」、「車内に名称記載権コース」、「お披露目式ご招待&テープカット参加コース」、「お披露目式ご招待&一番列車乗車コース」等を用意する。