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五反田TOC、建築費高騰で建替延期 9月に営業再開

TOCビル(2024年1月撮影)

東京・五反田にある「TOCビル」の建て替え延期が決定した。現在のTOCビルを閉館し、地上30階の新たな高層ビルに建て替える計画だったが、運営するテーオーシーは9日、昨今の建築費高騰やビル賃貸市況に鑑み、計画を見直すと発表。3月末に閉館していたTOCビルは、検査・メンテナンス、リニューアルを経て、9月頃に再開する予定。

TOCビルは、1970年、東京・五反田における総合流通センターとしてオープン。広大なフロアや、大規模な催事に対応できるスペースなどを活かし、五反田のランドマーク的な建物となった。築後50年以上が経過したこともあり、2021年に新TOCビルの計画を発表し、当初は2023年春の着工、2027年の竣工を予定していた。その後、着工延期を挟み、2024年3月末に閉館したものの、再び現在のTOCビルで営業することとなった。

新TOCビル(2022年4月発表時)

なお、新TOCビル計画については、投資効率向上を図るため、分譲レジデンシャル事業を加えることも検討。今後設計プランの変更を行ない、必要な行政協議を行なう。新たな着工時期は2033年頃を予定している。

TOCビルの広大な屋上
TOCビル
TOCビルとともに五反田のランドマークとして知られた「ゆうぽうと」は「五反田JPビルディング」に生まれ変わり4月26日にオープンする