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ChromeOS、人名・地名を拡充した自治体向けフォント

Googleは、ChromeOSの最新版「バージョン123」のシステムフォントとして、戸籍統一文字などに含まれる約6万字の漢字を収録した「IPAmj明朝フォント」を追加した。

「IPAmj明朝フォント」は、自治体が使用する名前や地名などの、一般的なシステムフォントには含まれていない異体字を多く収録したフォント。自治体では、外字として自治体ごとに異なる文字コードを割り当てていた部分を、IPAmj明朝フォントの文字コードに置き換える作業が行なわれている。

「辺」の異体字「邊」などの例

こうした動きを受けて、地方自治体や教育機関などの人名を扱う多くの顧客からは、長らくChromeOSに対し「IPAmj明朝フォント」の導入に要望があったという。Googleが提供するフォントのファイルサイズが44.5MBと比較的大きく課題になっていたが、ChromeOS 言語パック機能がリリースされたことで、日本語を選択した環境でこのフォントをインストールできるようになった。

このほかフォント関連では、Google Noto Fontsシリーズで、新たに「Noto Serif 変体仮名フォント」が追加されている。変体仮名はひらがなの異体字で、平安時代の文字や和歌などにみられる文字。Android オープンソースプロジェクト(AOSP)にも追加されている。

Noto Serif 変体仮名フォント