スターリンクをソーラー発電所の草刈り機自動運転に活用　ドコモら3社

NTTドコモ、筑水キャニコム、大協不動産の3社は、ソーラー発電所での草刈り作業の省人化・自動化に向け、「Starlinkを活用した自動運転型草刈り機の実証実験」を3月28日に実施する。

ソーラー発電所は、雑草で日陰になることへの対処が必要で、除草などの用地管理が求められる一方、その設置される環境などから、草刈り作業は熱中症リスクの増大や蜂刺されなど過酷な労働環境になりやすく、担い手不足が深刻になっている。

実証実験では、大協不動産が管理するソーラー発電所において、草刈り作業の省人化と自動化を目的に開発した、Starlinkを活用した自動運転型草刈り機による草刈りを行ない、運用性能を検証する。

実験に用いられる自動運転型草刈り機は、キャニコムが2022年6月から商用提供している機体がベース。GPSなどで自己位置を取得し、事前に設定したルートで草刈りを行なう。

搭載するカメラの映像を遠隔地で目視確認でき、機体の状態をリアルタイムに把握可能で、危険がある場合は監視者側で自動運転から遠隔操縦に切り替えられる。通信機能は4G/LTEに加えてStarlink(スターリンク)にも対応、4G/LTEの電波が入りづらい環境でも作業を行なえる。