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救急搬送時にマイナンバーカードを活用 5月から全国で実証

救急搬送の迅速化に向けて、消防庁は、マイナンバーカードを活用した実証実験を開始する。

健康保険証と一体化したマイナンバーカードを救急隊が緊急搬送時に読み取り、受診歴や診察情報、薬剤情報などを把握。搬送時の医療機関選定や医療機関への情報伝達に活用するもの。

5月中旬から順次実施し、67消防本部、合計660隊が参加予定。準備が整った消防本部からスタートし、傷病者の観察結果・症状(現病歴)とマイナンバーカードを活用して得られた情報(受診歴・診療情報・薬剤情報・特定健診情報等)から、傷病者に適応する搬送先医療機関の選定等に活用するほか、情報の聴取時間を短縮し、円滑な救急活動につなげるという。

東京消防庁や大阪市消防局など、67の消防本部が参加し、全国規模で実証を行なう。なお、マイナンバーカードの情報取得には搬送される人の同意を前提とする。