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味の素AGF、水にすぐ溶けるお茶「マイボトルスティック」

味の素AGFは、水にサッと溶けてお茶が作れる「ブレンディ マイボトルスティック」シリーズ6品種を、3月1日に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は300円。

ラインナップは、「やさしく香るピーチルイボスティー」「爽やかに香るマスカットルイボスティー」「すがすがしく香るグリーンティー」「華やかに香るジャスミンティー」「すっきり香るレモンV.C」「すっきり香るアセロラV.C」の6品種。いずれも6本入り。

水やお湯を注いで5秒ほど振るだけで、すぐにお茶などのドリンクができあがるパウダータイプのドリンク。マイボトルでの利用を想定し、1袋で350~500mlのドリンクが作れる。多彩なフレーバーを用意し、いずれも香り高くすっきりとした風味を特徴としている。

スティックタイプ
パウダーをボトルに入れる
水を注ぐ
5秒振ったら完成

近年、環境負荷低減や経済性の観点、好きな飲み物をどこでも持ち運べるという観点からマイボトルが注目されており、家庭内の保有率は約70%、保有総本数は約1.1億本、1年以内の使用率は約57%と推計されている。

一方、生活者からはマイボトルドリンクを作る手間や、マイボトルドリンクで飲むフレーバードリンクのラインナップの少なさに不満があることがわかった。

こうした背景を捉え、マイボトルドリンクに求められる「簡便」「バラエティ」「環境」「経済性」ニーズを満たした商品として、マイボトルスティックを開発した。

マイボトルドリンクに求められる「簡便」「バラエティ」「環境」「経済性」ニーズを満たす

2020年に同社が家庭用として発売した1Lタイプのパウダードリンクは、麦茶や烏龍茶などファミリー向けのフレーバーを中心にラインナップ。今回のマイボトルスティックでは、パーソナル利用を想定したフレーバーにした。

マイボトルドリンクはオフィスなどで時間を掛けて少しずつ飲まれることから、香り豊かなフレーバーにし、ルイボスティーはピーチとマスカットの2種類、ジャスミンティーと緑茶も香りの豊かさにこだわっている。

また、対応する水の量は350~500mlと幅はあるが、この範囲であれば味に大きな違いが出ないよう研究を重ねたという。水でもお湯でも溶けるという特性にも、同社のこれまでのスティックタイプのパウダー飲料のノウハウが活用されている。

パーソナル利用を想定し、香り豊かな6品種をラインナップ

350mlでも500mlでも美味しい

実際に、350mlの水と500mlの水で味に違いが出るか飲み比べてみた。「すっきり香るアセロラV.C」で試してみたが、見た目はほぼ変わらない。味については、350mlの水で溶かしたドリンクの方が多少濃く感じたが、500mlが薄いという訳ではなくどちらも言われればわからないくらいの差で、美味しくいただけた。

すっきり香るアセロラV.C
350mlの水で作ったアセロラV.C(左)と500mlの水でアセロラV.C(右)

6種類すべて500mlの水で溶かして飲んでみたが、お茶はいずれも香りが高く、レモンとアセロラはすっきりとした味わいだった。粉がダマになっているということもなく、最後まで液体だけの状態で舌触りなども気にならない。

ジャスミンティーと緑茶はペットボトル飲料と遜色ない風味で、スティックで量も決まっているので煮出しや水出しと違って味にムラが出ることもなく良さそうだ。ピーチルイボスティーは、ピーチの風味がしっかり感じられる。マスカットルイボスティーは華やかな香りが特徴的だった。お茶はいずれも甘さがなく、どんなときでも飲みやすそうだ。

レモンV.C
ジャスミンティー
グリーンティー
ピーチルイボスティー
マスカットルイボスティー

また、5秒振るだけのドリンク作成も体験。ボトルにパウダーと水を入れたらフタを締め、5秒振ってあっという間に完成した。パウダーと水を入れただけでも十分溶けており、同社によるとグラスなどフタがない容器で飲む場合は振らなくても問題ないとのことだ。

味の素AGF 代表取締役社長 竹内 秀樹氏は、「多くのジャンルでパーソナル化が進む中、飲料業界も同様にパーソナル化が進み、スティックタイプやドリップバッグコーヒーの売れ行きが好調です。ブレンディでもカフェオレやカフェラテだけでなく、さまざまなパウダータイプのスティック商品を展開しています。今回のマイボトル向けのシリーズで、スティック市場活性化の一躍を担えればと思います」とコメントした。

実際にマイボトルスティックと水で5秒で作ってみた
ボトルにパウダーを投入
水を注ぐ。フタがない場合はこの状態で飲んでも問題ない
5秒振った後
味の素AGF 代表取締役社長 竹内 秀樹氏