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三菱UFJ銀行、ロボアドのウェルスナビに出資

三菱UFJ銀行とロボアドバイザーを展開するウェルスナビは14日、資本業務提携契約を締結した。これにより、三菱UFJ銀行がウェルスナビが実施する第三者割当により、ウェルスナビの普通株式の15.55%を取得し、ウェルスナビは三菱UFJ銀行の持分法適用関連会社となる。取得額は約156億円。

ウェルスナビは、長期・積立・分散の資産運用を自動化した「ロボアドバイザー」サービスを展開しており、1月にスタートした新NISAにも対応。1月には預かり資産が1兆円を突破した。従来も三菱UFJ銀行向けにロボアドバイザー「WealthNavi for 三菱UFJ銀行」を提供していたが、今回の出資により、さらなる協業強化を図る。

資本業務提携のもとMUFGの顧客基盤や商品ラインナップと、ウェルスナビの商品企画や開発力を掛け合わた、ロボアドバイザーサービスや「おまかせNISA」の普及を加速。ロボアドバイザー事業での協業は2024年中に開始する。

具体的には、「WealthNavi for 三菱UFJ銀行」の連携強化のほか、「三菱UFJダイレクト」(Web、アプリ)への導線強化、MUFGの取引特典プログラムへのWealthNavi for 三菱UFJ銀行の取り込みを予定。また、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、auカブコム証券などグループ会社とウェルスナビとの連携も検討する。

さらに、資産運用だけでなく、生命保険、年金、金融教育、住宅ローンなどへ拡大した総合アドバイザリー・プラットフォーム(MAP:Money Advisory Platform)の開発・提供を進めることで合意。2024年中にMAP開発の着手、2025年にはMAPのリリースと、段階的なサービス内容の拡充を目指す。