ニュース

ANAとサイバーエージェント、航空予約データを広告に活用

ANA Xとサイバーエージェントは、デジタル広告配信事業において「ANA Moment Ads」の提供を開始したと発表した。

「ANA Moment Ads」は、両社が業務提携して取り組むデジタル広告配信事業の新サービス。ANAマイレージクラブ会員のモーメント(瞬間)にアプローチするデジタル広告配信サービスとし、ANAグループが持つ航空予約データなどをもとに、ANAのオウンドメディアやインターネット上のさまざまなメディアへ広告を配信する。

従来のデジタル広告では過去のデータをもとに広告配信を行なっているが、「ANA Moment Ads」では確実性の高い「将来の移動データ」をもとに、ユーザーの行動に寄り添うような情報を提供、「顧客体験価値の向上」を実現すると謳う。

ユーザーにとっては、違和感のないタイミング、行動のタイミングに合った有益な情報が提供されるとする。企業や自治体にとっては、予約情報という将来の行動データを活用することで、接点の創出の最適化が図れ、効率的で効果的な認知や集客、購買促進につなげられる。

広告配信では、確実性の高い「将来の移動セグメント」の指定が可能。旅行前・旅行中・旅行後の各シーン、目的地や旅行履歴といった「移動セグメント」や、航空会社の「会員セグメント」も設定できる。広告配信先は、ANAのオウンドメディアのほか外部の広告プラットフォームやSNSメディア。

なお、本サービスで用いられるANAグループのデータについて、企業や自治体を含む外部事業者との間で個人情報のやり取りは一切行なわれない。利用データと広告配信の対象ユーザーは日本国内のユーザーで、個人を特定できる情報を広告配信で利用することはないとしている。