ニュース

佐川急便、24年4月に値上げ 飛脚宅配便は7%

佐川急便は、2024年4月1日より宅配便などの運賃を値上げする。関東から関西への飛脚宅配便・60サイズの場合、従来の970円が1,040円になる。'23年4月にも値上げを行なっていた。

対象は飛脚宅配便(飛脚クール便含む)、飛脚特定信書便、飛脚国際宅配便。運賃改定率は以下の通り。

  • 飛脚宅配便:平均7%程度
  • 飛脚特定信書便:平均5%程度
  • 飛脚クール便付加料金(対象は140サイズ(30kg)のみ):220円の値上げ
  • 飛脚国際宅配便:平均6%程度
飛脚宅配便 関東→関西
飛脚特定信書便 関東→関西
飛脚クール便付加料金。飛脚クール便の料金は、「運賃+クール便付加料金」で計算された金額
飛脚国際宅配便 日本→アメリカ スモールパーセル(ビジネス小荷物)。燃料サーチャージ・緊急事態追加金など追加料金は含まず

値上げの理由として、エネルギーや施設・車両等の価格高騰および労働コストの上昇、2030年の輸送力不足を見据えた従業員とパートナー企業の労働環境改善、顧客ニーズに対応したサービス品質の維持・向上、省人化や業務効率化に向けた施設およびDXへの設備投資を挙げている。

佐川急便は'23年4月の価格改定において、物流の2024年問題に対応するため、パートナー企業との取引単価の見直しや、燃料補助金の支給、従業員の処遇改善などを実施してきたという。一方、現在においても継続的な課題および大きな環境変化が生じていることから佐川急便を含む物流事業者は厳しさが増しており、長期的かつ継続的な対応が求められることから値上げを実施する。

佐川急便は、パートナー企業とともに輸送ネットワークを維持・強化し、生産性の向上・効率化と安定的なサービスの提供に努めるとしている。