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新潟三越跡地に150mの37階複合タワー 新潟最高層

新潟市の古町地区に、新潟県最高層となる約150mの商業・オフィス・住宅複合型タワープロジェクトが決定した。2025年の本体工事着工、2029年の竣工を予定している。

西堀通5番町地区市街地再開発準備組合、廣瀨、東京建物は、新潟県新潟市中央区西堀通5番町内で推進している「(仮称)西堀通5番町地区市街地再開発事業」が、9月15日付で新潟市より都市計画決定の告示を受けたと発表した。

同計画地は、新潟市が進める新潟都心のまちづくり「にいがた2km」の古町地区内に位置し、幹線道路にも面した交通利便性の高い立地。古町地区にはみなとまち文化が色濃く残っており、数多くの貴重な文化財が集積している。同計画では、周辺エリア活性化のための都市機能の導入や、周辺施設との連携を高める都市基盤の拡充、防災機能強化を行なうほか、歩きやすく公共交通機関で移動しやすい回遊性の高い環境の整備を進める。

所在地は、新潟県新潟市中央区西堀通5番町842-1 外(地番)。地上37階/約150mのタワーのA街区と、地上8階/約30mのB地区から構成され、敷地面積は約9,440m2。延床面積は約85,010m2。A地区の用途は、商業・事務所・住宅。駐車場。B地区は駐車場。

再開発では「古町地区」の活性化のため、 広域集客機能を持つ商業施設を導入。温浴施設や物販店舗といった都市型サービスなどにより、魅力ある商業空間を創出する。

大企業の本社機能の移転や社内コミュニケーションの円滑化ニーズに対応できる、新潟市内最大級の規模のオフィスを整備する。また、コワーキングスペースを設置し、多様な働き方を支援。他分野の企業と働く空間の共有によるイノベーション創出を目指す。

多様な入居者に向けた質の高い都市型住環境を提供し、多世代の「都心回帰」を推進。また、超高齢社会への対応として、高品質な都市型シニア向け住宅も整備する。

都市基盤も拡充し、古町地区の玄関口としての交通結節機能を強化。バス、タクシー、シェアサイクルなど、交通広場や参道広場等のオープンスペースを中心に整備し、交通結節機能を強化する。

また、計画地の外周部に歩道状空地、本体棟と駐車場棟の間の現道路部分に歩行者通路を整備し、通行機能を担保するほか、周辺地域との連携を高める歩行者ネットワークの形成を図る。

建物周囲には、幹線道路(柾谷小路、西堀通り)からの人の流れを受け、にぎわいの創出と人々の流れをつなげる階段広場を整備。人々の回遊性を高めて”にぎわい”を創出する。低層部の屋上には、屋上広場を整備する。デザイン監修は藤本壮介建築設計事務所。