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マイナカードで電子図書館の利用登録をオンライン化 メディアドゥとxID

メディアドゥとxIDは、マイナンバーカードを活用したアプリ認証による、電子図書館サービス利用登録・ログインの完全オンライン化で協力する。2023年度内に3市町村で導入する。電子図書館の利用登録完全オンライン化は全国初。

電子図書館では、利用開始前に図書館窓口などを直接訪れて本人確認と登録を行なう必要がある。今回、デジタルID「xIDアプリ」でのマイナンバーカード認証をメディアドゥの電子図書館事業「OverDrive Japan」に導入することで、全ての登録手続きがオンラインで完結できるようにする。

これにより、オンラインで本人確認・住民確認が完結するため、住民は図書館窓口に行って手続きせずに、即時に電子図書館の利用が可能となる。従来の図書館訪問や窓口での手続き時間などを勘案すると、住民一人当たり60分以上の時間削減が見込めるほか、図書館職員の業務負荷軽減にもつながるとしている。

また、xIDアプリでは、生体認証を含む多要素認証が実装できるため、セキュリティと利便性を担保した利用が可能となるという。

この連携による電子図書館サービスは、マイナナンバーカードの活用事例として「デジタル田園都市国家構想交付金」の対象事業で、2023年10月以降、福島県昭和村、岐阜県美濃市、茨城県五霞町の3市町村で導入される予定。今後、3市町村以外の各自治体にも広く提案していく。また、今後は、貸出データを活用したサービスの拡張や、自治体の区分を超えた広域での電子図書館導入などの実現を目指す。