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「Echo Pop」発売開始。一番安いEchoはZ世代を狙う

Amazonは、スマートスピーカー「Echo Pop」を5月31日から出荷開始した。半球系のデザインとラベンダー、ティールグリーン、チャコール、グレーシャーホワイトの4色のカラーバリエーションが特徴で、価格は5,980円。Echoシリーズの新たなエントリーモデルは、「若者」をターゲットに開発したという。

発表会に参加したのゆうちゃみさんと、ニューヨークの嶋佐和也さん、屋敷裕政さんと、Amazonデバイス 事業部長の橘宏至氏

Echo Popは、新設計された半球型のコンパクトな形状のスマートスピーカーで、Echoシリーズのエントリーモデルとなる。AZ2プロセッサを搭載し、前面方向にスピーカーを配置。ベッドサイドテーブルやラックなど、省スペースに設置できる。

Echo Pop(ラベンダー)

外形寸法は99×91×93mm、重量は196g。これまでのエントリーモデルとなっていた、Echo Dot(with clock)と比較すると、幅や奥行きが少し短く、少し設置しやすく感じられる。もっともEcho Dotも小型(100×100×89mm)なのでそこまで大きな差ではない。

Echo Pop(左)とEcho Dot with clock

音楽やポッドキャスト、オーディオブックの再生、天気予報、ニュースの確認、タイマーやリマインダーなどのEchoシリーズの基本機能は継承。スピーカーは49.5mm径でフロント側に音が広がる形状になっている。また、Alexa対応のスマートホーム製品やスマートプラグ、スマートリモコンなどと連携し、音声での家電操作に対応する。スマートホームデバイスの標準規格「Matter」もサポートしている。

Echo Dotシリーズとの違いは、センサーなどの機能を省略したこと。Echo Dotでは温度センサーにより、室温の変化にあわせてエアコンや扇風機を自動でON/OFFする機能などを備えているが、Echo Popはスピーカーなど基本機能に限定し、低価格化を実現している(Echo Popは5,980円、Echo Dotは7,480円~)。

使いやすい音楽スピーカー Alexaは生成AI対応へ

Echo Popを短時間使用してみたが、音質はやや低域が軽いものの、6畳程度の部屋で聞くには十分な迫力だ。Echo Dot with clock(8,480円)と比較すると、Echo Dotのほうが低域がしっかり出て、音がより部屋全体に広がるため、価格なりの音質差は感じてしまう。ただし、デスクトップなどに設置して聞くのであればEcho Popもしっかり音が広がって聞きやすく、イヤフォンでの音楽再生に疲れた時など、リラックスして音楽を楽しむのにEcho Popは最適と感じられる。

Echo Pop(ティールグリーン)

またAlexaは今後、生成AI(ジェネレーティブAI)にも対応していく予定。まずは、英語環境で、「Alexa Teacher Model」と呼ばれる言語モデルを使ったサービスを提供しており、これは対話によりAlexaが新たなストーリーを作ってくれる機能となっている。今後のサービス展開や日本語対応は未定だが、Alexa体験の中に生成AIによるサービスを順次追加していくという。

Echo Popのパッケージ
ACアダプタが付属

Z世代にEcho。音楽を軸にアレクサを

今回、より低価格なEchoを投入する背景には、Echoスピーカーの使われ方の変化が挙げられる。アマゾンジャパン Amazonデバイス 事業部長の橘宏至氏によれば、Echoシリーズの販売台数は全世界で5億台を超え、Alexaの利用も2022年だけで35%増加している。日本においても、利用人数を大きく超える勢いで、利用“台数”が増えているという。これは一家に2台目、3台目のEchoが導入されていることを意味する。

EchoやAlexaの家庭での利用が定着したことから、リビングだけでなく、寝室や台所など、一家に複数台が「普通」になってきているという。

また、この1年の大きな変化は、若年層にEchoが浸透してきていること。2022年3月から'23年3月までのユーザー数の伸長率は、18~24歳が53.4%、25~34歳が51.8%と大きく伸びており、この層では特に音楽サービスが利用されている。日本レコード協会の調査によれば、音楽ストリーミングサービス利用者は10~30代で7割を占めているという。

左からゆうちゃみさん、ニューヨークの嶋佐和也さん、屋敷裕政さん

こうした背景を受け、Z世代・ミレニアム世代をターゲットとしたEchoシリーズのエントリーモデルが「Echo Pop」となる。

Echo Popの発売にあわせて、タレントのゆうちゃみさんと、ニューヨークの嶋佐和也さん、屋敷裕政さんによるイベントも開催。5.6万円のアパートに住んでいたときから、Alexaでカーテンの開け締めをしていたという嶋さんを中心にAlexaの魅力をアピール。

また、ゆうちゃみさんによる「使えるギャル語」もAlexaに搭載。「ギャル語を教えて」と聞くと、「しごでき」などのギャル語を実際の用例とともにアレクサが教えてくれるもので、5月30日から6月30日までの期間限定で展開する。