ミニレビュー

Echo Show 5(第3世代)発売開始 スピーカーの音質は明らかに向上

Echo Show 5(第3世代)

Amazonは、スマートディスプレイの新モデル「Echo Show 5(第3世代)」を8日より出荷開始した。Alexa(アレクサ)の反応感度向上やスピーカーの音質強化などが行なわれており、価格は9,980円。カラーはチャコールとグレイシャーホワイト、クラウドブルーの3色が用意されている。

アレクサ(Alexa)搭載の5.5インチのコンパクトなスマートディスプレイ「Echo Show」シリーズのエントリーモデル。Alexaでの音声操作のほか、ニュースや天気などを画面で一目で確認でき、ビデオ通話、音楽や動画のストリーミング再生などに対応。また、対応カメラやドアベルの映像の確認、エアコンや照明などスマート家電の操作にも対応する。

第3世代の特徴は、スピーカーの音質向上や処理能力の向上。デザインの更新など。第3世代では、新たに「AZ2 Neural Edgeプロセッサー」を搭載し、前世代に比べて20%処理速度が速くなったという。

またAlexaの反応感度を向上させるため、マイクを増設。スピーカーも強化され、音楽やポッドキャスト、オーディオブック、動画などの低音を増強している。スピーカーは44mmのフルレンジスピーカーを搭載する。

Echo Show 5(第3世代) クラウドブルー
ディスプレイは5.5型

今回、半日程度だがEcho Show 第3世代を試用した。デザインの印象は、これまでのEcho Showシリーズと大きく変わらないものの、ファブリックの質感が向上したほか、新色のクラウドブルーもフレッシュな印象で、時代にあわせてリファインされている印象だ。なお、デバイス、ケーブル、電源アダプタで、再生利用ポリエステル糸を100%使用、再生利用アルミニウムを80%使用しているという。外形寸法は147×91×82mm(幅×奥行き×高さ)、重量は456g。設置スペースは、従来のEcho Show 5とあまり変わらない。

Echo PopとEcho Show 5(第3世代)

本体上部には2メガピクセルのカメラを装備するほか、上部のスライドスイッチで物理的にカバーすることも可能。従来モデルと同様にプライバシーに配慮した形だ。家庭内のEcho ShowやAlexaアプリからのビデオ通話などで利用できる。高画質ではないが、簡単なコミュニケーションには必要十分ではある。

本体にはカメラのON/OFFのほか、ミュート、ボリューム上・下の各ボタンを備えている。基本的にはAlexa(音声)とタッチパネルで操作を行なう形で、5.5型のディスプレイでPrime Videoも再生できる。ただし、他のEcho Showシリーズと異なり、Netflixには対応しない。

AZ2 Neuralプロセッサーとマイクの増設により、Alexaの反応を高速化した点も特徴。今回は前世代のEcho Show 5との速度比較はできていないが、普段使っている「Echo Dot with Clock」とほぼ同じかやや遅い程度で、すごく早いというわけではない。ただし、実用上は全く問題ないレスポンスだ。

音質については向上が明らか。第1世代のEcho Show 5と比較すると、低音がかなりしっかり出るほか、音の広がりとボーカルの音像の力強さなどに違いが感じられる。BGM的にでも音楽を長時間聞いている人にとってはこの違いは大きなものだ。

また、ポッドキャストなどの“声”の聞きやすさもEcho Show 5の特徴といえ、普段使っているEcho Dot with Clockよりも好ましく感じた。スピーカー音質向上は明らかで、数年使ったEchoシリーズのリプレイスにもちょうど良いだろう。他のEchoシリーズで設定していた、扇風機連携などのスマートホーム設定もそのまま引き継いで使えている。

臼田勤哉