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Snapchatを防災に。「消火器」「AED」「浸水」をAR体験

消火器の使い方のレンズ

カメラを使ったコミュニケーションアプリのSnapchatは、100年前に起こった関東大震災の節目の年として、日頃の防災意識を高めることを目的に、3つの防災ARレンズを発表した。

日本はその気候や地形から自然災害の影響を受けやすいため、日頃から災害への備えを理解し、事前学習を行なう必要がある。そこで、備え・防災アドバイザーの高荷智也氏と提携し、「消火器の使い方のレンズ」、「AEDの使い方のレンズ」、「洪水シミュレーションのレンズ」を開発した。

「消火器の使い方のレンズ」は、消火器の使い方を紹介するARレンズ。

災害時には、火災が周辺に拡大するリスクを軽減するためにも、消火器を使って炎を抑え、その場の火災を鎮めることが最優先となる。このARレンズは、命を守る装置である消火器の使い方を順序だてて分かりやすく説明することを目的として作成された。

使用したいときは、スナップコード又はSnapchatのカルーセルでレンズを開くと、炎と消火器が現れ、消火手順が示される。

「AEDの使い方のレンズ」は、AEDの使い方を紹介するARレンズ。

大規模災害時は救急車の到着もすぐには見込めないため、災害による影響で心肺停止者などが生じた場合には素早く心肺蘇生を行なう必要があり、そのためにはAEDが必須となる。このARレンズでは、AEDを災害時に実践できるように、簡単な手順を説明している。

使用したいときは、スナップコード又はSnapchatのカルーセルでレンズを開くと、等身大のデジタル傷病者とAEDが現れ、AEDの使用方法手順が示される。

AEDの使い方のレンズ

「洪水シミュレーションのレンズ」は、浸水レベルを疑似体験できるARレンズ。

洪水時は、水位30cmでは水圧でドアが開かなくなり、水位50cmになると住宅が床上浸水、水位100cmに達すると洪水では徒歩避難ができなくなり、津波発生時で死亡確率が非常に高くなる。洪水ARレンズでは、災害時に冷静に行動できるよう、カメラを通して現在地周辺の水位をカメラARで表示でき、洪水時の視覚的な疑似体験が可能となる。

使用したいときは、スナップコード又はSnapchatのカルーセルでレンズを開くと、洪水の様子を水位別に選んで見ることができる。

洪水シミュレーションのレンズ