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初代グランドセイコー 黒漆と蒔絵の特別版が登場

セイコーウオッチは、「グランドセイコー」の新作として、初代グランドセイコーの復刻デザインを漆や蒔絵で表現した限定モデル「グランドセイコー Elegance Collection セイコー腕時計110周年記念限定モデル」(SBGW295)を発表した。機械式の腕時計で、価格は181万5,000円。数量は世界限定500本(うち国内100本)。

1960年に発売された初代グランドセイコーのデザインを再現した上で、日本の伝統工芸である漆芸を組み合わせた。黒漆はグランドセイコー専用に調合されたもので、希少な純国産の漆を使用。職人の高度な技量で均一な黒漆ダイヤルに仕上げられる。耐久性と耐光性に優れ、鮮やかな発色を長期にわたって保つとしている。

漆芸家の田村一舟氏による高蒔絵が施されるのも特徴で、バーインデックスとグランドセイコーのロゴは漆塗りを重ねて盛り上げ、金粉を蒔いて丹念に磨き、立体的に仕上げられる。

このほか分針と秒針はダイヤルに向かってカーブを描くよう、手作業で曲げられる。

ケースと中留の素材には、グランドセイコー独自の「ブリリアントハードチタン」を採用している。この素材は通常のチタンと同様の軽さで、標準的なステンレススチールの約2倍の硬度を実現。素材の表面は従来のチタンよりも白く、熟練の研磨師によるザラツ研磨が施される。裏蓋はサファイアガラスのシースルーバックで、シリアルナンバーが記される。

ストラップはグランドセイコー初となる鎧織(よろいおり)のストラップを採用。武士の鎧兜を編み上げた日本の伝統的な手法で、細い牛革と糸が平織りにされている。交換用のレザーストラップも付属する。

交換用レザーストラップ

ムーブメントは機械式で手巻きの「キャリバー9S64」を搭載。MEMS製造の部品が脱進機に使用され、動力ぜんまい、ひげぜんまいはスプロンが使用される。精度は平均日差+5~-3秒、パワーリザーブは約72時間。振動数は28,800振動/時、石数は24石。

風防は内面無反射コーティングのデュアルカーブサファイアガラス。防水性能は日常生活用防水(3気圧防水)。大きさはケース径が38mm、厚さが10.9mm。

グランドセイコー Elegance Collection セイコー腕時計110周年記念限定モデル SBGW295、181万5,000円。世界限定500本(うち国内100本)