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超音速旅客機、アメリカン航空が20機購入 東京~サンフランシスコ6時間

アメリカン航空は、Boom Supersonicが開発中の超音速旅客機「Overture(オーバーチュア)」20機の購入を発表。追加で40機も購入予定で、合計60機を保有し、世界最大数の超音速旅客機を運用する航空会社になる見込み。

2021年6月に15機を購入する契約を結んだユナイテッド航空に続くもの。Boom Supersonicは、超音速旅客機を開発する米国の企業で、JALも2017年に資本業務提携を締結。2020年代半ば以降に20機の購入を計画している。

Overtureは、65~80人乗りの超音速旅客機。海上での巡航速度はマッハ1.7で、これは現在最速の民間航空機の約2倍の速度。陸上を飛行する場合は、超音速による衝撃波や騒音を低減するため超音速飛行は行なわず、従来の民間航空機より20%高速になる。4発のエンジンを搭載し、巡航速度にはアフターバーナー無しで到達可能なため低燃費としている。

飛行時間は、マイアミ~ロンドンまで5時間、ロサンゼルス~ホノルルが3時間。2021年発表時はサンフランシスコ~成田間(約8,269km)は6時間で到達可能とされていたが、現在発表されているOvertureの航続距離は4,250海里(約7,871km)のため、現在計画されている機体では到達できない可能性がある。

全長約61m、幅約32m。巡航高度は約18,000m。2025年にロールアウト、2026年初飛行、2029年に旅客運用を開始予定。